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インドは旅行じゃないよ。冒険だよ。12.サトウキビジュース屋さん🍹(ショート)
唐突に想い出した!
インドのサトウキビジュース屋さん 🍹
オールドデリーのメインバザールの奥深く、スパイス屋と八百屋が並んでいる広場に出た。
牛が何匹かいて、捨てられた野菜の端っこなどを食べている。
中には、並べてある野菜に手を出して、鞭のような枝でしばかれている。
牛は、シヴァの聖なる乗り物じゃなかったんかい!w
まあ、聖なる乗り物も、生活を脅(おびや)かしてはならないんだなw
そこで、黒い何かを積んだ屋台を見かけた。
何を売っているんだろう?
興味津々で見ていると、そこへワイシャツにネクタイを締めたサラリーマン風の男が店主に話しかけた。
「いつもの」
「あいよ」
こんな感じw
と、店主はおもむろに右手を長刀(なぎなた)を振うが如く、その黒い塊の上を一閃した。
するとどうでしょう!
その黒い塊は、パッと四方八方に散って消えたではありませんか!
そうです! その黒い塊は・・・蠅の集団だったのです!
何千・・・何万ものハエが一斉に飛び立つ様、そりゃあ見物でした。
あたしゃ愕然としましたよ。
で、店主は、その積み上げたサトウキビの束から一本を抜き、搾り機に掛けたのです。
片手で搾り機の柄を持ち、もう片方の手で、これまた蠅が停まっていたであろうグラスを持ち、出て来る半透明な白いジュースを受けるのです。
グラスになみなみと注がれたところで、店主はそれを手渡し、受け取ったサラリーマンは、幾ばくかのルピーを渡しました。
そして、世界共通の仁王立ちになって、一気に美味しそうに、その白濁した飲み物を喉に流し込んだのです。
「うう・・・ううっ・・・ううううう・・・・」
唸っているのは僕です・・・。
激甘お菓子に激辛ランチ、油まみれの食べ物など、大抵のモノには挑戦するのですが、さすがにこの蠅ジュースだけは・・・・。
あとがき
唐突に想い出した印象的な出来事などは、話の流れに関わらず、ショート形式で挿入してイキます。
この出来事を、どうしても伝えたくてw
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