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[詩的随想] あなたの「可能性の種」に水をやる。あるいは、入り口はどこにでもあるさ。

「このままの人生でいいんだろうか」
「もっと毎日を充実させたい」
あるいは、
「もうこんな人生イヤ!」
「なんで今の社会はこんなことに」

……いろいろな想いによってあなたは、この世界の違う面を見たいと思うようになります。

その方法が、精神的な価値の探求であれ、仕事のスキルアップといった現世的価値の追求であれ、今よりも善く生きたい、善い世界に生きたい、という気持ちには変わりがありません。

物質主義的な価値観に染まり、現実のくすんだ世界に対して諦めの気持ちしか持てなくなると、「『価値の追求』なんてばかばかしい」とか、そこまでは思わなくても、「そんなこと気にしてる余裕はないよ」とか思ってしまうこともあるでしょう。

でも、生きている以上あなたは、今とは違う新しい世界を見る力を秘めているのです。

そして、その潜在的な力を活性化させるためのきっかけは、至るところにあります。

引き出しの奥深くにしまってあるその「可能性の種」は、水をやり、養分を与えない限り芽吹いて育つことはありません。

それに、気まぐれにたまに水をやったくらいでは、十分に育つこともないでしょう。

けれども一旦その種が、肥沃な大地に蒔かれることがあれば、あなたが思ってもみない速さで成長し、時ならぬ恵みをもたらしてくれる可能性だってあるのです。

あなたは無数の「可能性の種」を心の奥の引き出しにしまったまま、長い間忘れて毎日を送ってきたことでしょう。

けれども、ふとしたきっかけでしまっておいた不思議の種のことを思い出し、その種の秘密の力の可能性に想いを巡らせるとき、新しい世界への入り口があなたの目の前で開かれることになります。

入り口はどこにでもあるのです。そして、思い切って入ってみないことには、別の世界を知ることはできないのです。

あなたが不安や怖れを捨て、そして「自分にはできない」という弱気な考えを一旦手放して、その入り口に一歩足を踏み入れるとき、「可能性の種」は目を覚まし、その中で眠っている未来の巨樹が芽吹き始めるのです。

無数の種が一つずつ芽吹いてゆき、いつかそのうちの一本が空の高みへと力強く枝を伸ばしていく姿を想像すれば、やがて来る花と実りの季節への想いが、あなたの胸の奥で静かに息づき始めることになるでしょう。

数え切れない入り口の先の、枝分かれしていくたくさんの道行きを、あなたが楽しみながら辿るとき、どこかであなたとわたしの道が交わるときが来るかもしれません。

そのときはお互いがどんな道を辿ってきたのかを、ゆっくりと語り合おうではありませんか。

北インドの農村部の小さなヒンドゥー寺で、鳩が鳴いて一日の始まりを告げています。

今日もあなたの一日が素敵なものとなりますように。

それではみなさん、ナマステジーっ♬

#コラム #エッセイ #茫洋流浪 #北インド_バグパット編
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