高齢者が引き起こす人身事故を無くせないか

高齢者の運転する車が起こす人身事故が定期的に問題になりますね。

高齢ドライバーの運転免許自主返納を促すような流れもよく聞くので、高齢者の事故率は統計的にも高いのでしょう(調べたわけではないので違ってたらすみません)。

このような状況は解決できないものか。

もちろん、高齢だからダメなのではなく、運転能力(認知、判断、運動などすべて)が不十分な状態で運転できていることに問題があるわけで、高齢者をひとくくりに扱って議論するのは無理がある。

ちなみに普段の運転能力が充分であっても、一瞬の判断ミスや体調などで、いくらでも事故は起こるが、今回は運転能力が不十分なドライバーが運転しているという状況を解決できないか考えてみたい。

まず、運転能力が充分でないドライバーに運転させない仕組みを作れないのか。

基本的には定期更新が必要な免許制で、最低限のフィルタはかかっているはずなので、免許のスキームの中で考えると、更新の頻度を上げるか、取得条件を厳しくするかしかない。

ただこれまで何十年も運用してきた制度なのて、免許のハードルと事故率のバランスはある程度最適化されていると思いますし、
そもそも運転能力が不十分であることによる事故というのはおそらく全体からすると割合は小さいので、免許のハードルを上げたところで全体の事故率を下げる効果は限定的でしょう。

他に何か対策を考えられないか。

免許を持っていても、危ういと判断される場合に、運転を強制的に禁止する仕組みを作るのはどうか。

現状のように、自身で自主的に判断することも、周囲の人間が判断しやめさせることも、ヒトのさがとして難しいかと思う。

なので、
たとえば、車のシステムが運転内容を記録して危うい運転がどれだけあったかを分析し、免許停止するかを定量的に判断するとか。

たとえば、危うい運転をしている車を見つけたら、ナンバープレートにカメラを向けるだけで車を特定して通報できて、第三者の集合知的に危険なドライバーの情報を蓄積するとか。

もちろん、誰が運転しても人身事故が起きない仕組み、というアプローチでもどんどん進んでいて、自動運転もその一つになるだろうし、安全技術の向上で人身事故はどんどん減っていくはずですが、被害者にとってはもちろん加害者にとっても人生を大きく変える出来事であることは間違いないと思うので、とにかくあらゆる可能性を考えたい。

実現性の低そうなアイデアも、実現するためにどうすればいいかを、皆で考えられる世の中になればいいなあ。

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