見出し画像

デジタル・デトックス、してますか?

デジタル・デトックスとは、SNSやスマートフォンやコンピューターといったデジタル機器の使用を自発的に控えていくこと、またその期間のことである。現代ではデジタル機器やインターネットに費やす時間が増加しているため、こういったデトックスが人気になっている。

というように、デジタル機器の使用を控えることと書かれていますが、これでは本当のデトックスはできていないと思います。

機器を手放している間に、通知はどんどん届きます。メールもじゃんじゃん届きます。そうして、バッチがひたすらカウントアップしていきます。

その結果、そのアプリを使わないのであれば、まぁアンインストールするだけなのでデトックスになりますが、実際はそうではありませんね。

通知センターも進化して、容易に一括削除できてしまいます。
メールもフィルタリング性能が上がって、不必要なメールは日の目を浴びずに溜まっていきます。

その結果、クラウドストレージを圧迫してしまい、なんのサービスを使っているかもわからなくなり、本当に大事なものが見えなくなってしまう。

見に覚えがある人がたくさんいることでしょう。

この状況について、別に害を感じるものではないのですが、実は次のような害が生じているのではないかと考えました。

・個人情報の無法地帯化(使ってないサービスをゾンビのように使い続け、悪質なメールも密かに受信している)

・クラウドストレージの圧迫(いらないメールを溜め込み、バックアップもしてる)

・大事なメールの見落とし(セキュリティ通知の類)

・リーチされないコンテンツ(メルマガやレコメンドなど、本来は自分にマッチした情報を取得するために登録してるはず)

・環境破壊

環境破壊!?

そうです、環境破壊です。

メールを送るにも、PUSH通知を送るにも、それを受信するにも、それを保存するにも、世界のどこかのサーバが稼働しています。

そこに生じる電力は1つあたりは微々たるものでも、一日に一人あたり何百と処理していたら、なかなかの電力消費となり、それが二酸化炭素排出に繋がるとも考えられます。

みんなが残す必要がないデータを残し続けることで、世界中のデータセンターが拡張していく必要があり、その環境を作るために、配送時の二酸化炭素排出もあれば、土地を確保するための森林伐採もあるかもしれません。

もっと身近なもので言うと、スマホは通知を受信するたびにバッテリーが減っていきます。これも電力消費です。

アプリをアンインストールするのは簡単ですが、その裏では、デジタルゾンビがずっとあなたにメッセージを送り続けるために、地球を蝕んでいるのです。ちょっと大げさですが。

なので、Wikipediaに書かれているようなデジタル・デトックスをする前に、上に書いたような見えない害を取り除くことを行い、最終的に環境破壊阻止に貢献してみるのはいかがでしょうか。身辺整理です。

簡単にできることとしては、以下がオススメです。

・インストールしているアプリのPUSH通知設定の見直し(スマホの設定でOFFではなく、アプリ内の設定からOFF)

・未読メールの一括削除

・受信しているメールを一週間ほどすべてチェックして、各サービスの配信設定の変更や解約

簡単なことです。たった一週間やるだけで、きっと、通知センターとメールボックスが見違えるはずです。かなりデトックスされます。

僕自身、デジタル機器に囲まれまくっている生活をしているため、人様より多く環境に悪いことをしている気がします。

なので、せめて、こういう小さいことを積み重ねて、貢献したいと思っています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?