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フランスとドイツ

僕の後輩はドイツのデュッセルドルフで7年前から働いている。だから僕は後輩に7年前からデュッセルドルフに遊びに行くと言っていた。

2023年のお盆明け。
ついに7年前からの約束を果たすための旅に出ることに。

羽田空港に着いて国際線乗り換え方面に向かう時、自分だけ進行方向が逆に向かっていて、海外に行く特別感を味わった。

シャルル・ド・ゴール国際空港で一旦乗換え。
日本を出る前日までフランスでの乗り換え時間が11時間もあることを把握していないくらい「なんとかなるだろう」っていう考えの僕は、空港のフリーWi-Fiで日本でちょうど話題になっていたエッフェル塔への行き方を調べてパリの街へ。

パリの街は、思い描いていた以上にパリの街並みで、現地に足を運んで感じるという旅の醍醐味をすでに感じてしまった。
エッフェル塔について、エッフェル塔のフリーWi-Fiで凱旋門までの行き方を調べて、凱旋門まで30分歩いてみた。シャンゼリゼ通りで「オーシャンゼリゼ」を口ずさみながら歩くというパリのプロ観光客まで経験できた。


ドイツに着くと後輩が迎えに来てくれて…ない。ロビーでボケーっとしてたら後輩が相変わらずの笑顔でやってきた。1ヶ月ぶりの彼は大した変化はなかった。

家に着くとさっそくドイツビールでお出迎え。ドイツビールは日本のビールよりも香りが豊かな気がした。気がした。
この時はあまり気にしてなかったけど、よく考えたらデュッセルドルフの空港に着いたのが20時くらいだったから、めちゃくちゃ明るい。これがサマータイムってやつだと知ったのは次の日だったんだけれども。そもそもサマータイムって初めて聞いた。

次の日は後輩の子どもが通う幼稚園の見学をさせてもらった。こう見えて(見たことないよ)一応園長なので、ドイツの幼児教育の現場を見ることが出来たのはとてもありがたい。
子どもたちと給食も一緒に食べさせてもらった。コーンのカレーだった。この幼稚園ではお昼ご飯はみんなナイフとフォークで食べていた。
ご飯は自分たちが食べたい量だけ食べればいい。ただ一度取った食べ物は責任を持って食べる。最初は味見程度に少量を取っていた子もいた。
僕はスプーンで食べたかった。

また次の日は、その幼稚園の保護者会主催のバーベキュー。園庭に炭火を起こし、ビールの樽が準備されてみんなでワイワイやっていた。日本だったらほぼあり得ないだろう光景に、お酒がどんどん進む。光景のせいにしてしまったが、シンプルにビールが美味しくてたくさん飲んだ。
つまり僕はドイツに幼稚園見学と幼稚園イベントに参加したという、半分研修のような旅行にやってきた。全額自腹だし、エッフェル塔で記念撮影をしていないから、ネットで叩かれることはないはずだ。

最終日、後輩家族と観光に出かけた。アウトバーン(高速道路)はどれだけ利用しても無料らしい。速度制限は有るところと無いところがあるので、初めてアウトバーンで運転される方は気をつけて。

ケルンの大聖堂は本当に大きかった。スカイツリーやエッフェル塔の方が高さは高いんだけど、大きさは大聖堂のほうが大きく感じる。本当にデカい。

大聖堂を後にし、アウグストゥスブルク城に行った。何とも言いにくい名前だが、世界遺産らしい。もちろん名前の言いやすさで世界遺産に認定されることなどはない。
アウグストゥスブルク城では5組くらいのカップルがウェディングフォトを撮っていて、そういう名所なんだろうなぁと思った。

この日初めてドイツのレストランで食事をした。天気もよかったのでテラス席に座り、渡されたドイツ語のメニューを見たけれども、さっぱり何が買いているのかわからない。英語のメニューも出てきたけど、英語の成績がほぼ欠点だった僕に読めるはずもなく、すべてを後輩に任せた。

後輩オススメのシュバイネハクセは絶品だった。シュバイネハクセは子豚の丸焼きという料理みたいで、もちろん丸焼きではなかったがなかなかの量があった。ドイツ人は料理をシェアするということがあまりないらしいが、日本人はしっかりみんなでシェアして食べた。シェア最高。

最終日は朝4時に後輩宅を出て空港に向かった。4時過ぎの空港にはすでに多くの人がいた。デュッセルドルフは色んな空港の経由地だから、一日中飛行機が飛んでいる。
もうちょっとドイツを堪能したかったけど、まだまだ物足りないくらいが丁度いいと自分に言い聞かせてドイツを後にした。

案外海外旅行なんてものは行く前に思っていたよりも簡単に行けるものだと思った。
またお金貯めてどこかに旅に出ようかな。

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