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グリュック 詩抄 (2) Translated by Toshiya Kawamitsu

  感謝祭

南の国の少年が
すべての部屋で 円を 描く
わたしの妹 歌ってる
フェリーニ 歌う り り り りん
電話のまねして わたしたち
捨てたブーツに 歩かせて
すわって 飲んで 部屋の外
二九度で 迷い猫
道草 食べて ごみ 探す
バケツを 爪で ひっかいて
ここでは ほかに 音もなく
ストーブ 刃をつけ 広大な
慈愛の食事 用意して
母は 両手に 串を持ち
かくした皮膚が 見えていた
タマネギ 少々 若ければ
雪は けむって 突き刺す 死

THANKSGIVING

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