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なんにでもなれる。

この週は畳み掛けるように知り合いがお芝居をしていた気がする。
お誘いも色々頂いた。自分にお知らせを出していただけるのは有難い。どんな理由だろうと誘おうという気持ちになってくれて、僕を認識してくれて有難いと思う。

全てのお芝居を観に行けた訳では無いけど、先にお誘いしてもらっていた方から観劇に行かせてもらった。

日常だけど少しのファンタジーと、タイムスリップ物のアクション芝居。2つとも全然色は違うけど、それぞれで胸に来るものがあった。

自分もお芝居をさせてもらっている端くれではあって、お芝居を観ていいなと思う事は、舞台はなんにでもなって、役者もなんにでもなれるという所、自分が体験してこなかった人生を送れる。経験したことの無い体験をした役を演じる事もある。

虐待の描写がある舞台をみた。夫婦仲が上手くいってないからなのか子供に当たり、それが家族の崩壊を招いた。
よくニュースでも流れてくる、親が子を蔑ろにする。
それぞれ理由はあるのだろうけど、、、今の自分には考えられない。天使のような子供二人に危害を加えようなんて思えない、やんちゃでちょっとイラッとしちゃうこともあるし、声を荒らげてしまう時もある。
1人の時と違って、自分の時間はほぼ、子供に持っていかれる。奥さんの方は僕よりもっと時間を持っていかれてる。やりたい事を出来ないもどかしさもある。
自由に時間を独り占めしていた時期が懐かしい。

でもだからといって、この子達が憎いとは一切思わない。この子達から教えて貰うことも沢山あるし、かけがえのない存在だし、家族がいるから頑張れる。
もし、家族を愛して、頑張る役ならすぐに出来るんだろうなと思う。今の経験を活かせばいいから。

逆に、家族を疎ましいと思う役が来たら、子供を蔑ろにする役を貰ったとしたら、、、どういう気持ちで演じるのだろう。たまにある自分の自由が子供に持っていかれる感覚を大きくして、そこに苛立ちを大きく持てば、子供を蔑ろにする理由になるのだろうか、とか、、、小さな感情を膨らませる事でそういう気持ちを自分に芽生えさせられるのかなぁ、、、とか考えてみたり。。。これがお芝居における

「なんにでもなれる」

なのかもしれない。僕達はそうやって、自分が経験したことのない感情を想像し、体現して、板の上に立つ。難しい仕事だなぁ。
時には自分にないものを、経験できないものを体現しなくてはならない。
でもだからこそ面白いのかもしれない。

なんなでもなれる。

だから、人生をより楽しめるのかもしれない。
そんなに裕福にはなれないかもしれないけど笑

色んな人に応援してもらえるのは嬉しいからね。。。
子供達にも、胸張って自分の仕事はすごいんだと言える気持ちは持ちたいですね。

子供の頃虐待されてた、みたいな描写もみたからなのか、、、子供だって精一杯生きてるんだって泣きながら言ってたセリフが心に残りすぎているのか、、、
せめてこの子達には、幸せになって欲しいと思う。

僕の時間を沢山あげるから、この家に生まれて良かったとせめて思って貰えるように。

なんにでもなれる職業をやってるからこそ、色んな経験を、色んな人の人生を生きるからこそ、悲しい結末を迎えないように、僕の家族という物語の中では、精一杯ハッピーなストーリーを紡いでいきたいと思う。


では、また水曜日に。

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