やらない理由を探すよりやった方が良い理由


以前大手資格学校で教えていた時、宿題をやらない人がいました。
合格したいから資格学校に通って来ているとは思うけど、授業中居眠りもしている。そして我慢しての居眠りとは違うそれ。

その人の実力というと、図面4時間以上、エスキス3時間、要点の1時間を足すと8時間以上という合格は難しいレベル。

でもやらない。
毎回眠たそう。しかし勉強して眠たいわけではないらしい。
前日飲み会だったそう。断れないんだって。

じゃあ一級建築士取らなくてもいいかと言うとそうでもない。
所属している会社から想像すると取らなくていけないように思われる。

でもやらない。やらないから授業についていけないのは当たり前。そのうち資格学校からドロップアウトしていく定番コース。


でもなんでやらないのか。
忙しいとか理由はありますが、そんな「やらない理由」より「やった方が良い理由」を書いていきたいと思います。
資格学校での事を書きましたが、これは独学で諦めそうな人にこそ聞いて欲しい内容です。


1.思考の整理の仕方が身につく

まずは多くの要素をどう整理するか。その能力がわかるようになります。一級建築士試験(二級の同じ)は学科・製図ともに多くの要素・項目が存在する試験です。それをどう整理するか。
これが合格のための大きな岐路になります。

自分なりのやり方で整理する方法・考え方を見つけた人はグッと成績が伸びていきます。何故かと言うと自分なりのやり方・土俵にいろいろな物を引きずり込めるからです。そうなると難しい問題やややこしい物も解決や定着が早くなります。

こうなってしまえば、あとは時間を確保するだけで合格に近づいていくのは明白ですが、仕事やプライベートでの情報整理にもそのやり方が活かせます。ただの試験対策ではなく、いろいろな部分で役に立ちます。


2.手で考える事が出来るようになる

もうこの方法ができている人は良いのですが、「頭で考えずとりあえずやってみよう」ってことです。

学科でも製図でも頭だけで考えていると苦しくなります。アウトプットしてまとめるなり、製図であれば図としてまとめるなど、手を使って考える事が重要です。

上で書いた整理に近いところもありますが、「手で考える」ということがもう一つの方法としてあることはとても重要です。頭だけでわからなくてもなく手でも考えられる。回答できる問題の幅が広がります。

これも仕事などでは非常に役立つものです。「手で考える」経験がない職種の方もいらっしゃると思いますが身につけて損になることはありません。


3.マルチタスクで混乱しなくなる

上の2つを踏まえてのことですが、情報の整理法が身につき手で考えることを覚えるとある程度のマルチタスクでは混乱しなくなります。

一級建築士試験は、広範囲そして多くの項目の問題が出されます。それに対抗できるように身につけた方法は決して簡単には崩れません。

大変な仕事が来ても、時間・作業量・リスク・それらをしっかりと踏まえて自分の考えをまとめることができるようになります。


4.しっかりやると絶対に自信がつく

決して簡単な試験ではないです。全国の猛者と対決する試験です。
なのでこれをすれば合格するなんて言葉は口が裂けても言えません。

でもその試験に対して難しく・辛い時間を乗り切ることができたのであればそれは自信を持って良いことです。

だから試験勉強は自分のできる限りしっかりやってください。
絶対に自信がつきます。これはかけがえのないものです。


今試験まであと一ヶ月を切りました。
諦めそうな人もいると思います。でも最後まで走りきってください。
決して無駄ではなかったと思える、しっかり身についた宝物を見つけることができます。
その後の合格という嬉しい報告が来るんですから。


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