エスキスってなあに?初受験は必見!

もう今年の製図試験を受験する皆さんは2時間台で図面を一式描けるようになっていると思います。

ここからは少しずつ図面練習からエスキスを勉強する時間を長くしていきましょう。

さて初受験の人はこんな事を思って勉強している人はいませんか?

「これって何をやっているのだろう?」

それがわからないままだと少し勉強が遅くなったりします、ですので今回はエスキスとは何というテーマで書いていきたいと思います。


1.エスキスは建物の基本計画

よくエスキスと言われますが、試験ではそれは課題文に出された建物の基本計画を建てることに他なりません。

基本計画とは大まかに言ってしまうと「こんな建物にしましょう」という事です。ですのである程度成立すれば良いいので、100点でなくても良いと他の人が言うのはこの為です。
最初からすべての条件を満たす計画を6時間半で行うことは非常に困難です。ですので重要な部分をしっかり抑えて基本計画を建てることがここでのエスキスとなります。

初受験でかつ設計や計画の仕事をしていない方は何をやっているのかわからず判断がつきにくい部分があるのがエスキスです。
エスキスは建物の基本計画を立てると思って考えていってください。


2.基本計画はどこまでやればいい?

基本計画についてですが、どのくらいまでやればいいかと言うのは標準回答例などに示されているような計画が出来ていれば良いのです。標準回答例でも変な部分は少しはあります。

少し変な部分があっても主要な用途の部分が使いやすくまとまっており、設備・構造・そして配置などの計画がまとまっていて、整合性が取れていれば問題ありません。そこを目指して行かないといけません。

ですので完璧でなくてもいいので、主要な用途な部分をしっかり成立させ課題文の設計趣旨から外れずにまとめることが重要です。


3.エスキスにはまず優先順位を学ぶ事が必要!

以前書いた2つの記事が参考になると思うのでこちらもご参照いただいて。


優先順位を明確にしていくとエスキスは判断が付きやすいものです。

それは

利用者 > 事業者(管理者) > 業者(メンテナンス)

という関係性です。

これをしっかり覚えておいてください。
これは利用者が利用しやすく、管理者の目がしっかり行き届き・管理や準備がしっかりでき、業者さんが利用者・管理者を気にせずメンテナンスができる状態ですので、みなさんが目指す合格を勝ち取るためには必要な考え方です。

上の優先順位をしっかり守ってゾーニングやアプローチ計画を考えていってください。迷った時はこの順位を思い出して判断をしてください。きっと答えが出ます。


4.エスキスは基本計画であって、100点じゃなくて良い

ここまで見てもらうと少し弱点があっても全体をまとめることが重要だと感じて頂けたと思います。

エスキスは基本計画であって、最終計画ではありません。すべてが完璧に細部までこだわる必要はありません。

大体これで成立しそうだという所まで考えれば良いのです。それは標準解答例などにも現れています。

完璧でなくてもいいと考えるとまとまりやすい問題もあります。優先順位をつけられれば空間にメリハリもつけられる。

エスキスはあくまでも基本計画だということを頭に入れて勉強を続けてい行きましょう。

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