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ゴールデンウィークは京都で22時間馬を待っていました

今年もゴールデンウィークが終わったが、皆さんはどのようにお過ごしだっただろうか。
私は、いつも通り京都で過ごしていた。
29日は京都競馬場へ行き、30日は都をどりを観て、1・2日は仕事して、3日は下鴨神社流鏑馬神事、4日は散歩、5日は藤森神社駈馬神事、6日に再び京都競馬場、7日は投扇興大会だった。
さて、お気づきだろうか。
やたらと馬を見ている。休みに限れば、7日中4日である。馬をこよなく愛する人生を歩んできたが、それにしたって多いだろう。

それに伴って、馬を待つ時間が非常に長かった。驚くなかれ22時間である。ほぼ1日だ。
29日…6時間
3日…6時間
5日…4時間
6日…6時間
ゴールデンウィークは22時間馬を待っていました、これがパワーワードでなくてなんだというのだ。
いや、しかし、それぞれ楽しかった。
備忘録として書き残しておこうと思う。


29日京都競馬場

この4月に改装オープンした京都競馬場、その激戦区入場権および来賓席を師匠のツテで手にした私は喜び勇んでやってきた。なお、この誘いが来たときは平日の昼休み時で、電話を着るや否や課長(競馬好き)に報告した。ホンレンソウはちゃんとしないとね。
改装の感想としては、下記の通りだ。
・綺麗になった建物とそうでない建物の落差が大きい。
・パドックは見やすく大変良い。
・馬券投票機が減って、UMACAだらけになった。
・グルメは変わっていない、むしろ改悪。
・馬場はめちゃくちゃ綺麗、先行決着。
特筆すべきは馬券投票機の減少、そして、UMACAの台頭だ。正直その日限りというのでなければUMACAを登録した方がいい。そうでなければ馬券を買うのが至極めんどくさいことになる。特に新しい方のエリアでは馬券は買えないものと思った方がいい。
なお、馬券の勝ち負けは忸怩たるものを感じる悲惨さであった。

30日都をどり

一度行ってみたかったので、念願叶った都をどり。お茶席付の良い席、しかも千秋楽のチケットをツテで手にした。
春から始まって、春夏秋冬、そしてまた春、桜に終わるのに非常に納得感があった。ちょうど直近で出展した写真展にて自分が同じことをしたためだ。

3日下鴨神社流鏑馬神事

これまた行ってみたかったのだが、1人で場所取りをするにはハードルが高いなぁと思っていたところ、うさだぬさんとパイセンが行くとのことでこれ幸いと便乗した。自身は7時に到着した。良い場所を確保するにはギリの時間といったところだろう。来年は6時には行けるようにしたい。
流鏑馬神事、とても良かった。
馬はかっこいいし、その上で矢を射る人もかっこいい。まさに人馬一体だ。射手も多様でそれぞれの人生があって、それがこの一瞬に込められていた。
あと、下鴨神社レディオめっちゃよかった。解説とも感想ともつかないほのぼのした放送がツボだった。来年も聞きたい。

5日藤森神社駈馬神事

元々は上賀茂神社の競べ馬に行くつもりだったが、起き抜けに「藤森神社来てや」のLINE。ならば行くかと、いざ藤森神社へ。
結果、これがとても良かった。
駈馬神事とは、走る馬の背で様々な技を行いそれを奉納するものだ。技中はたづから手を離す。当然落馬の危険も大きい。ただでさえ、和鞍のため一般的な乗馬で使用する洋鞍と比べて不安定だし、馬も慣れていない。だから、まずは素駆けを行う。手綱を持ち馬を追って、規定の場所で止まる。馬にここから走り出して、ここで止まるのだと教えるのである。その上で、やっと手綱を離しての技が可能なのだ。ただ、本年は馬が初めてだった。それ故に、なのか、馬の個性が際立っていた。
芦毛が2頭、黒鹿毛が1頭。計3頭。
芦毛たちは誘導馬出身だったらしい。誘導馬とは、競馬場で出場馬を先導する馬たちだ。大人しい馬が選ばれることが多い。歩いて所定の位置まで行き戻ってくる、その繰り返しを指示通り行う必要があるからだ。そして、その結果として2頭のうち1頭は走ることを忘れてしまったんじゃないかってくらいズブい馬がいた。ズブいとは競馬用語で追っても追っても走らない騎手泣かせの馬だ。
走らないのも困りものだが、走りすぎるのも問題だ。もう1頭の芦毛は途中で怪我をしてしまったようで姿を見せなくなった。
そして、さらに問題だったのは黒鹿毛の馬だ。まずは素駆けの時点で止まれずに拝殿に突っ込んだ。その後丁寧に素駆けを行い、もう大丈夫だろうという頃合いで技を行ったところ、またもや拝殿に突っ込んだ。ヒヤッとしたが、乗り手の方も馬も無事で本当に良かった。
そんなわけで、最終的にズブい芦毛がずっとズブいまま何回も走っていた。無事是名馬ということかもしれない。何回も行き来するのは慣れたものだ。止まる位置は十分に覚え、ずっとマイペースで走っていたのが面白かった。

6日京都競馬場

再びやってきた京都競馬場。後輩と行ったので席も取らずに入場権のみ予約した。来賓席との落差よ。
しかし、パドック→馬券購入→レースを繰り返すので座る暇などないというのも確かである。師匠と来るときはパドックを見ないので座って居られるのだ。
私自身はパドックを見たとて何も変わらないのだが、後輩は結構見る目があるのでその結果を教えてもらえるのがお得である。
結果は-1500円。勝ってはないが、1万近く買った上でなので予想としてはそれなりだった。

7日投扇興大会

第一回姫〇杯が開催されるとのことで参加した。嘘か誠か京都で行われる唯一の投扇興大会だ。ここで勝てば京都一…はどう考えても過言だが一生懸命挑んだ。
そして、優勝した。
勝因を述べるのであれば、勝負強さだろうか。途中負けているのだが、最終的に勝ち所で勝ったが故の結果だからだ。

このように、充実したゴールデンウィークであった。そして、馬を待っていた。
ゴールデンウィークは22時間馬を待っていました、というパワーワードに尽きるゴールデンウィークであった。

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