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今日の晩御飯から祇園祭へ

ついさっき、下記のようなQ&Aを耳にしました。
Q「書く練習をするとき何を書けばいいですか」
A「今日の晩御飯とかでもいいんですよ」

なるほど……?
というわけで、今日の晩御飯について書いてみようと思います。

今日の晩御飯は、素麺に麺つゆをかけて、鯖缶とズッキーニをのせたものでした。
そもそもこの文章を書こうとしたときには、すでに跡形もなく食べた後だったので、写真はありません。

この名もなき料理の材料はすべて家にあったもので構成されています。
素麺と鯖缶は保存食で常備していますが、ズッキーニは、先週の日曜日に業務スーパーへ行ったら10本1000円で売られていまして、思わず買ってしまったものです。
10本もあるのだからいろいろ作れるなぁとワクワクしていたのですが、今のところ6本同じ調理方法で食べています。
切って焼いて塩コショウをふる、これだけです。
ご飯と食べたり、パスタに入れたり、素麺にのせたりと一緒に食べる組み合わせは変わっていますが、味は変わらず。
しかし、ズッキーニのゴリゴリした食感が好きで案外飽きないんですよね。
この同じものが続いても食べ飽きないというのは、自分で重宝している私の長所です。
だからこそ、一人暮らしでズッキーニ10本買うなどという無茶なことができるわけですね。他に、鍋いっぱいのおでんを作るなどの無謀も可能にしています。

こういう無駄に見える才能も何かの役に立つという言葉がありまして、「鶏鳴狗盗」といいます。
「鶏鳴」は、鶏の鳴きまねのうまい人、「狗盗(くとう)」は、犬のように人の家に忍び込むのが上手な人のことを指します。
どちらも何の役に立つねんって感じですよね。
でも、下敷となる中国の故事では、実際に役にたつんですよ、これが。
戦国時代、孟嘗君という、特技を持つ者なら誰でも食客として養ってしまう癖のある人がいました。周りからはそんな役に立たない奴らを集めても金の無駄だと言われていました。しかし、彼が召し抱えていた鶏鳴さんと狗盗さんは、それぞれの特技を駆使して、実際に孟嘗君を助けるのです。
ちなみに、この孟嘗君が、鶏鳴さんの物真似によって函谷関という場所から脱出した故事に取材するのが函谷鉾。
京都の祇園祭、前祭において、くじ取らずで5番目と決まっている鉾ですね。

不思議なもので晩御飯の話をしていたはずなのに、結局京都の話を始めてしまいました。
もうすぐ7月。
7月といえば祇園祭です。
祇園祭についてはまたゆっくり書きたいなと思っております。

では、今日のところはこのへんで。

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