抜け道を探せば実践の一歩が踏み出せる！

ワクワク系マーケティングに
限らずですが、

何かをやろうとした時に

「会社の制約が多くて…」
「上司の許可がもらえない」

などでなかなか踏み出せず
悶々とした日々を送る、

という経験はみなさんも
あるのではないでしょうか。

私もチェーン店長時代、

ワクワク系マーケティングを
ガンガンやりたかったのですが

チェーンのルールも多く、

「やりたいことができない」

「ワクワク系をやらせてもらえれば
業績を上げられるのに」

と悶々とした日々を
過ごしていました。

とは言え、
チェーンのルールを
破ることはできません。

そこで
チェーンのルールの抜け道を探して
抜け道が見つかると実践して、

ということをやっていました。

例えば、
ワクワク系では
お客さんと絆を作るために

お客さんにお礼のハガキを
出したりしますが、

チェーンの上司や本部に

「お礼のハガキを出したいので、
お客さんの個人情報が欲しいです」

とストレートにお願いしても
許可はもらえそうにありません。

そこで当時
私が目を付けたのが、

お客さんがレジで忘れていった
ポイントカードです。

私のお店で月に5枚から10枚くらい、
レジの引き出しに溜まっていっていました。

レジでわざわざ
ポイントカードを出してくれるのは
リピートしてくれているお客さんですが、

そうしたお客さんが
せっかく貯めてくれていた
ポイントカードを

年間で60枚から120枚も
店に忘れて帰ってしまう。

上司や本部に
「お礼のハガキを出したいので
お客さんの個人情報をください」

と言ってもダメですが、

「お客さんが忘れていったポイントカードを
郵送でお返ししたいので、
お客さんの個人情報をください」

という理由なら通るのでは。。。

上司と本部に
話をしたところ、

「そういう理由なら」
とOKが出て、

ポイントカードを忘れていった
お客さんの個人情報だけ
教えてもらえることになりました。

※お客さんの個人情報は
本部が一括管理していました。

チェーンのルールの抜け道（？）から
一歩前進です。

そこで私はさっそく
ワクワク系マーケティング実践会で共有されている
先輩会員さんたちの事例を真似して、

封筒に開封したくなる一言を書き、

封筒の中には
ポイントカードとともに
私の自己開示を入れた
手書きの手紙を同封しました。

経費の許可を取るのも面倒でしたし
毎週数件ということもあり、

封筒代や郵送料は
自腹で出しました。

最初に出す時は
私もドキドキでしたが、
心配は杞憂に終わりました。

はじめてその手紙を出してから数日後、
商品をカゴいっぱいに入れて
レジに来たお客さん。

レジに来ると私に

「手紙くれた店長さんですよね？！

お店からあんな手紙もらったの
初めてだったのでビックリしました。

ありがとうございます！」

と言ってくれたのです。

そして、うれしそうに
ポイントカードを出してくれました。

私はもう、
めちゃくちゃうれしかったです。

その後も
こうしたお客さんの来店は続き、

手紙を出したお客さんの
３割くらいの方が来店され、

わざわざ私に
お礼を言ってくれました。

このお客さんたちは、
何もしなければ
もう来店してもらえなかったかもしれません。

ということを考えると
お店の売上への影響も大きいですし、

何より
嬉しそうにお礼を言いながら
お買い物してくれる姿が
とても嬉しかったです。

絆づくりのために
お客さんに手紙を出す

というのは、

ワクワク系マーケティングの実践としては
枝葉のほんの一つです。

ですが、

ほんの一つの実践でも
これほどのことが起こせる
という体験と実感は、

その後私が
数百店舗のチェーンの中で
ダントツの業績を出すことになる
大きな原動力となりました。

今、
「会社の制約が多くて…」
「上司の許可がもらえない」

といった悩みを抱えている方も、

やれないことに目を向け過ぎずに
やれること、やれそうなことに
目を向けていただき、

ささやかなことでもOKですので
ぜひ何かひとつ
やってみていただきたいと思います。

ということで、
「なかなか実践できません」
「実践できていません」
というお声をいただくことはよくあります。

ですが、小阪は
「『実践できていません』という言葉に誤解がある」
と言います。
「誤解」とはどういうことでしょうか。
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それではまた次回に。

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ドラッグストアのオーナーさん。

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