成果をもたらす「●●主義」

私はかつて
ネット通販企業に2年間在籍し
業績回復に貢献したのですが、

私が入社してすぐ
クーポン券担当の社員Nさんから
相談を受けました。

Nさんは

初めてお買い上げのお客さんに
リピートしてもらうための
クーポン券を担当していました。

クーポン券は
お客さんに届ける商品と一緒に
箱に同梱して送っていたのですが、

「利用してもらえなくて困ってます」
とのことでした。

そこで
実際のクーポン券を見せてもらうと、

きれいにデザインされた
「◯◯円以上お買い上げで◯◯円引き」
というよくあるクーポン券でした。

私は
「『安くなる』以外に
このクーポン券をお客さんが
使う理由が欲しいな」

と思いました。

そこで
ワクワク系マーケティングの
究極の質問になぞらえて

「お客さんに『どうして、私が今、このクーポン券を使わなければならないの?』と聞かれたら何と答える?」

とNさんに聞いたところ、

なかなかいい答えが
見つかりません。

そこで
何ごともやってみないと分からない!
ということで、

「Nさんが頑張っているのに
クーポン券を使ってもらえなくて困っているから
クーポン券を使ってほしい」
という、

Nさんという人を前に出した
やや強引な(笑)
働きかけをしてみることにしました。

そして、

「Nさんの熱い気持ちを伝えるには手書きだ」
ということで

それまでのきれいなデザインの
クーポン券はやめて、

手書きイラストなども入った
Nさん直筆のレター付きクーポン券を
送ることにしました。

以前のクーポン券は
デザイナーさんがデザインし
それを印刷会社で印刷してと

コストがかかっていましたが、

今回はNさんが手書きして
それを社内のプリンターで
白黒印刷しましたので

コストも大きく下がることに
なったのですが、

お客さんに送る前に
社内で見せたところ、

手書きしたものを
社内で白黒印刷して
お客さんに届ける

というのは前例もなく、

明らかに
「素人が手書きしたクーポン券」
ということで

「こんなものをお客さんに送ってクレームにならないか」
「ちゃんとデザインしたほうがいい」

など、
かなりの不評でした。

ですが、

お客さんに失礼なものを作ったわけではない
ということと

社長が
「やってみましょう!」
と言ってくれたことで、

まずはやってみることになりました。

そして実際に
この手書きクーポン券を
お客さんに送ったところ、

今まではなかった
Nさんへの応援メッセージなども
お客さんからチラホラ届き、

クーポン券の利用率は
以前に比べて3倍に!

クレームは一切ありませんでした。

その後も
この手書きクーポン券の利用率は
以前に比べて2倍から4倍で推移し、

「なぜデザイン性の大きく落ちた
手書きクーポン券のほうが
お客さんの利用率が高いのか」

と、社内も驚きに包まれました。

このクーポン券。

成果に至る過程で
何より大事だったのは、

「やってみた」ことです。

社長の一声があったことで
実施できたのですが、

「前例がないから…」
「社内で不評だから…」

でやめていたら

その後の大きな成果は
得られていませんでした。

ぜひみなさんも
実践アイデアが浮かんだら

それを
「でも…」「やっぱり…」
と封印することなく、

実験としてまずは
やってみていただきたい
と思います。

私自身そうでしたが、

もしやってみて
成果が出なかったとしても

「なぜ成果が出なかったのか」
を考えることで自分が成長し、

結果として
成果を出せる自分に
変わっていきます。

やってみなければ、

成果はもちろん、
成長も手に入れることが
できなくなってしまうのですから。

ということで、
こちらの動画では小阪が

「実験主義と●●主義」
という対比において

・「実験主義」が自分や商売にもたらす好影響
・「●●主義」がもたらす怖い悪影響
をお話ししています。

ぜひ最後までご覧ください。
↓↓↓↓↓
https://youtu.be/-Ah8745g7BA
 

それではまた次回に。

     
  

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