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『#ゴジラマイナスワン』お正月🎍映画として観ても良い出来。

たかが怪獣映画,されどゴジラ映画だと思って,雑念なく観るタイミングを図っていたのだけど12月1日になってしまいました。12月から北米公開も始まって高評価らしく,やっと観た私は何と感動さえしてしまいました。
そんなゴジラの新作を楽しんだ人間の1人としては,年末年始に向けて日本でもうひと盛り上がりしてほしいところです。

この映画を観て良かったなぁと思うのは,ゴジラ映画を観るつもりで行ったのだけど,想像していた以上にありきたりなゴジラ映画ではなかったというところ。いや,良い映画を観たなぁって劇場を出るときに思えたこと。

なぜこんな大上段に構えた物言いをしているのかといえば,『ゴジラ・マイナスワン』はお正月🎍映画として観てもとても良い出来だと思ったからです(相変わらずの何処から目線なんだ,私)。

とにかく太平洋戦争(第二次世界大戦❗️)直後の終戦(敗戦だけど)の日本の東京🗼に,ゴジラがカクカクしかじかな理由で現れた。どうする⁈日本人っていういつもの怪獣映画なわけなのですが,それがゴジラと戦って知恵と勇気でどうとかしてしまった,何とかすることができたという感動大作なのでした。

何といっても,そのゴジラ攻略が力学的エネルギー頼みというのが泣かせました💦
生粋のゴジラファンにはアレかもしれないけど,今回は芹沢博士もオキシジェンデストロイヤーも登場しません。

ゴジラ対策は民間主導で行われ,日本に原爆を投下した米軍は何も関与しない。政府に任されてゴジラ対策を立案するのは吉岡秀隆演じる野田博士。戦後の焼け野原となった東京にすごいスーパー兵器の当てなどなく,頼るはニュートン力学のみ。

まあ「おれの戦争はまだ終わっていない」の神木隆之介が演じる敷島の「終わってない」も鶴田浩二などが演じた特攻隊の生き残りとは少し違うのだけれど。
彼が搭乗するのが零戦の代わりに日本海軍が戦争末期に開発した新型戦闘機「震電」。完成すれば最高速度400ノット(約740km/h)といわれたが,試作機ができたところで敗戦を迎え実戦には投入されなかった。

おまけに,その後ほったらかしにされていたので,整備士が整備しないと飛べない状態で登場する…。この辺の伏線が『3月のライオン』が頭をよぎるほどよくできていて,いやはや出来すぎている…。

正月🎍映画として今一度宣伝してほしい

いろいろ想像していたゴジラ映画と違って,それどころか,これでもかこれでもかとクライマックスに引っ張っていく映画だったので観ていて最後まで油断できなかった。

私は最初,観てきた人たちの感想から,今度のゴジラは怪物らしい怪物で,海の上でゴジラと戦うのは漁船なのでジョーズみたいな映画だ,という感想を真に受けてそれも新しくていいなと思って観に行ったのだけれど,そんなものではなかった。さらに太平洋戦争で散った英霊がゴジラに憑依したみたいな馬鹿な話でもなかった。

まあ,ネタバレしないようにとがんばった人たちに見事に騙されていた💦
本編はもっと凄い。

この映像にしびれたのではなくて,この足元にいる日本人🇯🇵に痺れたのですよ。

昭和世代もそうでなくても,この映画はこれまでの日本映画史上にはなかった作品で,観ないともったいなと思います。

若い俳優たちの魅力も溢れている。山田裕貴は本当に良い役者だなぁ。

結局のところ,ゴジラ映画に限らず,一般にも受けいれらる映画はそれしかないわけで,個人が楽しむだけでなく家族で楽しめるのが,これからの娯楽映画なのではないでしょうか。

観客動員数だって何回観たとかでなく,家族で観に行ったとなれば ×2,×3, ×…となるわけです。
実際のところ前のゴジラ映画である『シン・ゴジラ』と比べて,今度のゴジラは観ればわかるゴジラです。大人も子供もそれぞれの楽しみ方がある。何といってもゴジラが怖い😱

だからテレビでもAmazonでも良いから年末に、あのゴジラのテーマでスポット広告を打ってほしいなぁ。「おれたちの戦争はまだ終わってない」みたいなコピーで。できれば,総力戦に向かうあの海戦シーンが良いなぁ。ネタバレにならないと思うし、あの山田裕貴が面目躍如するダンケルクみたいなシーンは隠し球で。

追伸:北米公開も始まってTwitter(現X)やYoutubeにも宣伝動画が流れるようになった。にぎやかで嬉しいのだけど,ここはやはり,東宝はテレビでCMを流さなければいけないのではないかしらね。

自分たちの世界的スターをバックアップしなきゃ,ゴジラ対策を民間に丸投げした薄情な政府みたいなもんでしょうよ。

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