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優秀な開発者と出会う方法💖

デジタルトランスフォーメーションがバズワードとなり、何でもかんでもDXが叫ばれ、製造DX、エンタメDX、リテールDX、自治体DXなどのなんちゃらDXが沢山出てきてますね。
でもみなさん、大切なことを忘れてますよね。
デジタルトランスフォーメーションにはテクノロジーの力が必要なことを。
そして、そのテクノロジーには必ずプログラマーやシステムPMやSEを名乗る「開発者」と呼ばれる人が関わってくることを。そしてその「開発者」はタダ者でないことが多いことを、、、
私は仕事柄、こういった「開発者」の方たちと多く関わってきました。そのため、彼らにはたくさん酷い目にあわされていて、正直殺してやろうかと思う瞬間もありました。
ただ、ある日気が付いたんです。

”「開発者」が悪いんじゃない。俺が悪いんだ”

ということに。
このnoteでは、そんな「開発者」に関わらざる得ない状況で、私なりの彼らとの関わり方や、遭遇してしまった当時は笑えないエピソードを通じて、だけど愛すべき人材である「開発者」たちとどう付き合っていけば彼らの能力を最大化できるのか、自分への覚書きとして綴りたいと思います。

優秀な開発者はどこ?

さてまず最初に、開発者のスキルレベルの話をします。
みなさんの中には、デジタルトランスフォーメーションなんて優秀な開発者を揃えれば簡単にできると考える方もいるかもしれませんが、では聞きます。優秀な開発者にお会いしたことある方いらっしゃいますか?
下記は私調べの優秀な開発者とポンコツと呼ばれる開発者の比率です。

優秀な開発者の割合_修正

これを見ると、日本には優秀な開発者はいないと言っているように見えますが、それは事実でもあり、間違いでもあります。
優秀と呼ばれている開発者の方は、自身が持っているスキルや考えをしっかりとアウトプットできる能力も兼ね備えているだけであって、決して開発スキル自体は優秀でない場合も多いからです。
つまり、残念ながらこのグラフでポンコツと表現されてしまっている開発者の中には、開発能力だけみたら非常に優秀な人材も多く、彼らがポンコツと呼ばれてしまうのは、実は開発者を利用する側に問題があることが多いのです。とは言っても開発者にも改善してもらわないといけない点は多いのですが、、、
では、開発者を利用する側としてはどうすればいいのか?
まずはコミュニケーションの取り方からのポイントです。
※ちなみに”不明”は、色んな意味で極端に振れている開発者の方たちです。

開発者語の理解が必要

「あの開発者とはプロトコルが合わない」と表現したことがある方はいませんか?
トラブルが発生しがちな現場ではよく聞かれる言葉ですが、意味としては、共通言語を使ってコミュニケーションとれない、ということになります。
そうなんです。開発者とコミュニケーションをとるためには、彼らの使う言語を理解して話をしないと意思の疎通が図れません。この努力をしないと、いつまでたっても優秀な開発者には出会えません。
言葉と言っても、開発者が使っているプログラムの言語を理解しろと言うことではありません。開発者には独特の言い回しや思考の癖があることを理解する必要があるのです。
いくつか例を挙げてみましょう。

①逆に言うと

逆に言うと、〇〇〇〇は▲▲▲とも言えると思いますよ。

大概の場合、この言葉に続く発言は逆な文脈になってません。
それどころか、そもそも会話していた文脈が基準になってない場合が多いです。

②そういった意味で言うと

そういった意味で言うと、あなたの理解が正しいと思いますよ。

これも残念ながら、私は最初からそう話しているので、そういった意味でなくても私の理解通りなのである。

③そうとも言えますよね

確かに、そうとも言えますよね。

いや、最初からそうしか言ってない、、、

④ほぼほぼ問題ないです。

結合テストにおいてはほぼほぼ問題ありませんでした。

この言葉が出てきたときは要注意です。開発者は「100%大丈夫」とは言っていません。つまり自信がないのです。そして結果はほぼ問題ありです。

⑤単体テストにおいては問題ありませんでした。

私「ちょっとモジュール単位で確認していこうか?」
開発者「単体テストにおいては問題ありませんでした。」

知ってる。ただし今は結合テストにおける不具合の話をしています。
犯人探しをするつもりじゃないから原因の可能性を話させてくれ。

⑥そこは想定していませんでした。

そこは要件定義のときにクライアントが話題にしなかったので、想定していませんでした。

これが開発者の一番の悪癖で、実はこの想定していなかったこと自体には気付いていることがほとんどなんです。ただ、クライアントが言わなければこっちからも触れない。そして時間とともにそれは正式な要件外へと変化していく。

いかがでしょうか?
実は、最後の⑥あたりがポイントかなと思っています。
開発者も実は悪気があって想定した方がいいことを想定外にしているわけではありません。ただ単に言葉が見つからなかったり、会話に入るタイミングを外したり、その発言をすることによってクライアントや身内の上長から突っ込まれたりすることを恐れて逸してるだけなんです。
逆に言うと、開発者とはそういうものだと理解した上で、同席しているPMなり営業がそのタイミングを作ってあげなければ、彼らの能力は最大化されません。

きっと世の中で優秀な開発者と評価されている人たちはここらへんが普通にこなせて、流ちょうに日本語を操れる方たちなんでしょう。
そうなんです。「開発者」とは、開発言語を取得した代わりに日本語が若干うろ覚えになってしまった人たちなのです。
そういった意味で言うと、開発能力と言う点だけみたら優秀な開発者は沢山いるとも言えますよね。
そう考えてほぼほぼ問題ないです。
つづく。

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