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弱った自分にエンジンをかける方法

こんにちは、ファクトリエ代表の山田(tocio_yama)です。

ファクトリエは、「語れるもので、日々を豊かに」をミッションとしています。日本各地のこだわりを持った工場と一緒に、誰かに語りたくなる(技術と品質にこだわった)服のブランドです。

安心して使って頂くため、

ベーシックなデザイン
②ずっと愛用できる高い品質
③工場のオンリーワン技術による機能性
④何かあった際の修理/交換
環境負荷の低い素材の使用(土に還る天然素材など)

を心がけています。

遅くなりましたが、まずは新年のご挨拶をさせてください。笑

\あけましておめでとうございます!!!/

2023年は「癸(みずのと)卯(うさぎ)」年ですね。

昨年を少し振り返りますと、2022年はあっという間に過ぎ、年々、時の経つスピードが早まっているように感じます(実はジャネーの法則といい、フランスの哲学者によって記憶される年月の長さは年少者は長く、年長者は短く感じられることは説明されているそうです)。

昨年はおかげさまで10周年を迎えられました。m(__)m

その年、毎年のように七難八苦はありましたが、なんとか無事にものづくりを続けることができ、心から感謝しております。

コロナ禍では店舗営業の縮小に伴う名古屋店閉店、スーツなどのドレス需要の減少に伴い、廃業される工場さんも出てきたことで、心が安定しない時期を過ごしました。

それでも、「人生で起こることには何か深い理由があり、私を育てるために与えられている試練」と考え、最高の成長の機会にすべく、毎日を精一杯、メンバー・工場さんと鼓舞しながら過ごしました。

そこで、気づいたことが3つありますので、ここでシェアしたいと思います。

1.全力を出すことの難しさと大切さ

スティーブ・ジョブズがハーバード大学の卒業式の基調講演で「コネクティング・ザ・ドッツ(点と点は繋がる)」について話した有名な話があります。

関係なかったようなことが振り返ると全てつながる。だから、目の前のことを全力で頑張ることが大事という話です。

私が昔からビジネス界で使われるキャリアデザインという言葉に違和感を感じるのは、ジョブズの考え(偶然がキャリアを作るのであって、美しいキャリアなんて存在しない)に賛同するからです。人生に無駄な事は一切無く、私自身、求人広告の営業をやっていた時も、倉庫でアルバイトとして働いていた時も、全ての経験(点と点)が生きています。

とは言え、世の中を見ると、目の前のことに全力で取り組むことができてる人はとても少ないと感じます。「この仕事は自分に向いているのだろうか」「この仕事をやる意味はあるのか」「この会社は大丈夫だろうか」など。

時間と空間を操る量子力学的習慣術」という本にもありますが、人間は本来、こうなりたいと言うものに必ずなれます

しかし、それになるには難しいのではないかと思うことで、自ら邪魔してエネルギーを削ぎ、最終的にエネルギー不足に陥ります。理論を担う大脳新皮質があれこれ肉付けしてしまうのです。

不安の中では「全力を出すことが難しい」のです。全力を出すには、自分の好きなことを夢中でしている状態にしなければなりません

「工場を守れないかもしれない」「あの商品が作れなくなるかも」など不安な思いがあるとエネルギーが削がれ、全力が出せなくなってしまうのです。

2.信じることの難しさと大切さ

全力を出すためには、100%のエネルギーで「信じる」ことが重要になります。信じるとは、すでに証明されていることをやるのではありません(証明されていることは、そもそも信じる必要はなく、単なる知識であり、科学的常識という意味)。信じるとは、証明されてないけれど、無条件に信じること。それを信じることが良い人生を生きられる。自分は何かに導かれ、才能を開花し、叡智を身につけ、歩めると思うこと。

私も経営者という理論がつけた肩書きによって自分がこうでなければ、こうあらねばとガンジがらめになっていたことに気づき、本当はどうしたいのか?という感情部分で自分を見つめたいと感じました。

スティーブ・ジョブズは禅(瞑想)によって、大脳新皮質の理論を超え、内側にある大脳辺縁系の感情にアクセスしていたのは、直感的なデザインや理論による不可能の壁を無くすためだったのではと言われています。

prime videoの中で、オール・オア・ナッシング ~アーセナルの再起~という番組があります。

名門フットボールクラブの波乱万丈なシーズンを追ったドキュメンタリーで、若いミケル・アルテタ監督がチームを復活させていく番組です。

その中で、選手に対してロッカールームでこんな話をするシーンがあります。「優れたチームには結果を出すという共通点がある」と。「優れたチームは全力で働く人で構成されている。その理由は自分の仕事が大好きだから」。当初、うまく勝てない時には、マスコミやサポーターに叩かれ、怖かった、不安だったと胸の内を伝えます。

「でも、そこから前向きになれた一番の理由は、君たち選手のおかげだ。おかげではっきりした。なぜ監督をやりたいか、なぜサッカーをしているのか。君たちに感謝している。苦しい時を、私の人生の最上の時にしてくれた」と。

なぜこのサービスをやっているのかを改めて思い起こし、私は「工場の技術(個性)と品質を、世界一誰かに語りたくなるブランドにする」というビジョンを掲げ、メンバーに伝えました。

工場の技術と品質をいかした商品作りを心がけています

工場の技術と品質とは、昨年新発売した「南極観測隊のダウン」のような際立った技術の商品を長年愛用できるものとしてお届けすることを意味しています。

私の中で、信じることと使命は似ていて、使命とは天が使わせていただいた命であり、この命を何に使うか。人は必ず死ぬ、いつ死ぬかわからないからこそ、自分の信じることに命を使いたいと思っています。

3.笑顔でいることの難しさと大切さ

以前メンバーが教えてくれた本「はずれ者が進化をつくる」の中で、人間は整理したい生き物という話がありました。まさにその通りで、人は何かで区別することで安心したい生き物と書かれていました。

でも本当は、人間は人間であるだけ、自分は自分であるだけ、これまで自分を表していた職種も職能も大脳新皮質の理論でしかなく、勝手に整理していることでは?と考えるようになりました。

その上で、「毎日笑顔でいること」の大切さと難しさも実感しました。挫折や不幸に直面し、感情的になって怒りや自己弁護をしているときは、心が濁り、笑顔ではいられません。

岡山・倉敷の工場の皆さんと

笑顔を取り戻すことができたのは、応援してくれる家族と一緒に働く信頼できる仲間の支えがあったからこそです。そして、笑顔でいることが良い空気につながり、少しずつ事態を好転させてくれました。

前述した「時間と空間を操る量子力学的習慣術」という本にも良いフォトン(振動数)を出し続けることの重要性と、それには愛と感謝が重要であることが書かれていました。

時間と空間を操る「量子力学的」習慣術  村松 大輔 (著)

この数年を経て、結果を急がずに積み上げる大切さと未来を信じる勇気に気づくことができました。時代のスピードは早いですが、だからといって安易な手法やものづくりに走らず、そこに技術と品質が伴っているのか。社会に貢献することができるのかを考えております。

最後に
昨年末に、マクアケというクラウドファンディングにて「かゆみ対策インナー」という肌着のモニターを募集しました。

超乾燥肌の方向けのかゆみ対策インナー

私自身がアトピー性皮膚炎で年齢とともに貨幣状湿疹という形で悪化し、化学繊維が着られなくなったことがきっかけでしたが、このプロジェクトに2週間で300名を超える方にご応募(購入)いただきました。

参加いただける皆様はもちろん、国立成育医療研究センターのアレルギーセンター・センター長の大矢先生にも専門家として汗、乾燥、花粉と様々な視点でアドバイスをいただき進めております。

このプロジェクトを機に社会の課題や悩みにも、ファクトリエとして取り組んでいけたらと思います。

2023年を迎えることができたのもいつも応援・ご購入いただける皆様あってこそだと考えております。今年もお客様により喜んでいただける商品をメンバー・工場さんと一緒に作っていきたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
ありがとうございます。

2023年1月27日 山田敏夫

以下は、年始に読んだおすすめの本をテーマ別にご紹介します。

1.自分の「好き」「得意」を見つけるために・・・
オススメの本:目標設定練習帳、さあ本当の自分に戻り幸せになろう、Be Yourself、世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方

2.良い習慣を身につけるため・・・
オススメの本:自分を育てる方法、整える習慣、量子力学的習慣

3.ビジョンを見つけるため・・・
オススメの本:ビジョナリーカンパニー、チームのことだけ考えた、最後の講義(吉岡秀人)

4.チームの未来を考えるため・・・
オススメの本:ウィニングカルチャー、僕たちのチーム、アオアシに学ぶ「考える葦」の育ち方 ~カオスな環境に強い「頭の良さ」とは~


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