食事について考える事は人生について考える事
おはようございます。
本日は科学的な根拠がある栄養学の話ではなく、食に関するマインドのお話。
日頃、食事や栄養について話していると、「これ食べたら危ないですか?」「何を食べたらダメですか?」という質問を頂く事があります。
私達は学校教育の思考の癖なのか、ついつい食べ物を「正解」と「不正解」に分けて考えがち。
もちろん、現在の身体の状態や目的、目標に応じて、栄養学の観点から、こうした食事を摂ることをお勧めしますという事はお伝えしますし、特定のものを過剰に摂り過ぎていることで、健康を害していたり、目標の妨げになっている様であれば、こういうものは控えると良いですよとお伝えします。
しかし、食べ物は毒ではありませんので、1つ1つに過剰に反応するのではなく、栄養の原理原則について学ぶことで、知った上で選択出来る様になり、豊かな人生を送る事に繋がっていけば良いですよね。
食事について考える際の大前提
食事について考える際、前提として知っておきたいのは、大きく2つ。
1.幸せに生きる為、豊かに生きる為に「健康」が重要な役割を占めるだけであり、健康になる為に生きている訳ではない
2.一般的に飲食店やコンビニ、スーパーなどで販売されているもので、「1口食べただけで死ぬもの」はありませんし、「1回食べただけで、何Kgも太るもの」も存在しない
その為、1回1回の食事や1品1品を「良い」、「悪い」と細かく気にするよりも、先ずは自分にとっての食の方向性を決めておき、3日スパンくらいで調整をしていくことがおススメです。
食事と人生の優先順位
「何を食べたら良いですか?」というのは、極端な話、「どういう人生を送りたいのか?」を考える事でもあるんですよね。
例えば、お酒が大好きな方がいたとして、アルコールは代謝の過程でアセトアルデヒドと呼ばれる、身体にとって有害物質を生み出す訳ですが、極端な話、身体に悪いからといって、お酒を一生飲まないことが、その人にとって幸せでしょうか?
健康に良いと考えられる食事だけをして、人生幸せですか?ということですね。
多様性という言葉をよく耳にする様になりましたが、1人1人幸せの定義は異なりますので、自分がどういう人生を送りたいのか?どういう状態が幸せなのか?を考えることが、何を食べるか?に繋がっていくのかなと。
メリット&デメリットのタイムラグ
そして、食事について考える時に、食事のメリットはその瞬間に得られるけれど、デメリットは数か月後から数年後にやってくる。ということを理解しておくことも大切かなと思います。
例えば、糖と脂によって報酬系が刺激され、ドーパミンやβエンドルフィンによる快楽は、その瞬間に得られます。
しかし、それによって糖尿病を患ったり、腎臓や肝臓を悪くしたりするのは、数か月後や数年後なんですよね。
身体を悪くしてから、あの時に戻りたいと思っても、過去の食事を変える事は出来ないので、上記を理解した上で、現在の食事を考える事も1つ。
他にも色々とありますが、食事について考える事は、自分にとって何が大切なのか?何が幸せなのか?を考える事でもありますよね。
多くの方が、栄養に関する原理原則を理解した上で、多角的な観点から、自分にとって良いと思える、日々の食事を選択出来る様になればなと考えています。
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