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朝起きられないのは副腎疲労のせい⁈

こんばんわ。

ここ数日は「睡眠」について色々と書いており、その中で遺伝的なクロノタイプなどの説明もしてきましたが、朝型のタイプで昔は朝は楽に起きられていたのが、ここ最近、朝がなかなか起きられないといった方もいたりします。

色々と理由は考えられますが、その1つとして考えられるのが「副腎疲労」です!

ただ、副腎疲労については医学的に賛否両論有り、まだまだ分かっていない事が多い為、1つの考え方や可能性として理解頂けると良いと思います。

なぜ、そうした内容をご紹介をするかというと、現場では以下の様な症状を抱えた方が実際に多く見られる事と、改善のための方法が、基本的には定期的な運動習慣や、栄養バランスのとれた食事、適切な休養など、健康的なライフスタイルを獲得することであり、どちらにしても健康面にプラスになると考えられるからです。

現代人に多く見られる副腎疲労とは

私達の腎臓の上にある、小さなピラミッドの形をした直径3㎝ほどの小さな臓器が「副腎」です。

とても小さな臓器ではありますが、脳からの指令に応じて様々なホルモンを分泌するなど、とても重要な臓器なんです。余談ですが、腎臓は泌尿器にあたり、副腎は内分泌器に分類され、異なる役割を担っています。

そして、この「副腎(ふくじん)」が疲労している状態のことを副腎疲労といい、主にストレスや栄養失調、体内の炎症がきっかけで以下の様な症状を引き起こします。

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《副腎疲労症候群で主に見られる症状》

・朝起きられない
・寝ても疲れが取れない
・やる気が出ない&様々なことが億劫
・何をしても楽しくない
・ストレスに上手く対処できない
・コーヒーやエナジードリンクが飲みたくなる
・塩分を欲する
・夕方頃から調子が出てくる
・PMSや生理痛が強い
・記憶力の低下
・性欲の低下
・ケガや病気が治るのに時間がかかるなど

参考:自分で治す副腎疲労 洋泉社

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いわゆる鬱病などの症状と似ている為、鬱病に間違われたり、周りからは、やる気が無い様に思われがちですが、上記の様な症状が見られる場合は、もしかしたら「副腎疲労」が考えられるかもしれません。

ストレスに抵抗するコルチゾール

副腎からは様々なホルモンが分泌されますが、最も重要なものの1つが、ストレスを打ち消す働きを持つ「コルチゾール」です。

一般的には、コルチゾールはストレスホルモンと言われますが、正確には抗ストレスホルモンと考えられます。

ストレスを受けた時に分泌をされますが、長期間に渡ってストレスを受け続けたり、体内に炎症が起きると、身体を守るためにコルチゾールが1日中出続けるようになります。

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この状態が続くと、副腎がどんどん疲労し、コルチゾールの分泌量が低下をします。こういった状態を「副腎疲労」と言います。

一般的な副腎の機能低下症としては、アジソン病が有名ですが、副腎疲労は、このアジソン病とは異なるものです。副腎疲労の提唱者、ジェームス・ウィルソン医師は、副腎疲労のことを副腎機能低下症と呼び、アジソン病と区別しています。

コルチゾールと朝の目覚め

副腎疲労を起こすと、なぜ朝起きずらくなるかというと、コルチゾールが影響しています。

本来、コルチゾールは朝の4時前後から分泌が高まり、朝の8時頃にピークを迎えます。

このコルチゾールは、血糖値を上げる作用がある為、寝ている間にコルチゾールが分泌されることで、朝になるにつれて血糖値が上がり、身体を動かす準備が行われています。

しかし、副腎疲労を起こしていると、明け方にコルチゾールを適切に分泌をする事が出来ない為、血糖値も上がらず、目覚ましが鳴っているけれど、なかなかベッドから起き上がる事が出来ないといった状態になります。

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更には、朝から昼にかけてコルチゾールが分泌をされない為、その間、副腎はある程度休むことができ、疲労回復をした副腎は夕方くらいから少しずつコルチゾールを分泌する為、朝は元気がなく、夕方くらいから元気になってきます。

その為、職場ではやる気が無い人の様に誤解を受けてしまうこともしばしば。

今日の内容や冒頭の症状の特徴などが思い当たる方は、一度、医師に相談をしてみてくださいね。

副腎疲労は存在しない?

こちらは、副腎疲労は医学的に存在しないというリサーチや、アメリカで有名なメイヨークリニックの記事などになります。

Adrenal fatigue does not exist: a systematic review

Adrenal fatigue: What causes it?

副腎疲労に関しては、まだ医学的には解明されていない事も多くあります。

副腎疲労回復の為のケア

冒頭にも記しましたが、副腎疲労自体は、まだまだ医学的に分かっていない事が多いものの、その改善のためのアプローチとしては、健康的なライフスタイルを手に入れる事ですので、慢性的な疲労を感じていたり、朝なかなかベッドから出られないという方は、以下をお試しくださいませ。

《副腎疲労回復の為のケア方法》

・定期的な運動習慣
・主食+主菜+副菜を基本とする食事を摂る
・血糖値のコントロールや栄養不足にならない様、欠食をしない
・エネルギーを消耗する原因を排除する
・毎日何か楽しいことをする&笑顔になれることを探す
・よく噛んで楽しく食べる
・カフェインやエナジードリンクなどを控える
・午後11時頃までには眠る
・自分に厳しくしたり否定的にならない
・糖質の摂り過ぎに気を付けるなど

健康的な毎日を送る為に、誰にでも大切なことですので、出来る事から日々の生活に取り入れていきましょう!

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