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食生活に影響を与える情報源

 おはようございます。今日は良いお天気ですね!

食生活が変化をする時は、新たな情報や知識を得るという事も1つのきっかけなりますよね。

例えば、昨日見たニュースで「茶色い炭水化物が身体に良い」と放送されていたのを思い出し、ランチに行った際に白米ではなく、玄米を選択する様になったり。

ただ、ここで問題になってくるのは、行動のもとになっている情報源が正しいのかどうか?ということと、情報の抽象度が高い場合、受け手側の解釈によって、内容が歪曲してしまうということですね!

誤った情報の解釈例についてはコチラ

食生活に影響を与える情報源とは?

それでは、食生活に関する情報源は何が一番多いのか?というと、先日から登場している「国民栄養・健康調査 令和元年版」によると、以下の様になっています。

食生活に影響を与えている情報源は、「テレビ」と回答した者の割合が52.3%と最も高く、男性では50歳以上、女性では30歳以上でその割合が最も高い。次いで、「家族」と回答した者の割合が36.6%と高く、男性では20~50歳代、女性では20歳代でその割合が最も高い。~「国民栄養・健康調査 令和元年版」より~

テレビ番組で特定の食材が紹介をされると、次の日にはスーパーの棚から商品が消える様に、未だにテレビが圧倒的に強いんですよね!

そして、この1位、2位から分かる様に、TVで家族の誰かが影響を受ける→家族にそれが広まるといった感じになりますので、TVが食生活に与える影響はもの凄い大きい訳です。

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テレビの情報を真に受けるのは危険

ただ、テレビから発信されている食事や栄養、健康に関する情報を真に受けることは、かなり危険なんですよね。

なぜなら大きくは以下の2つが考えられるからです。

1,極端な情報が発信されやすい

2,スポンサー企業の商品について厳しく言えない

1と2は重なる部分も多いのですが、テレビのマネタイズの構造を考えると、どうしても視聴率やスポンサーの問題が出てきます。

そうなった場合に、スポンサー企業が販売している商品の悪い事は言えませんし、普通のことを普通に発信していても、視聴率は上げにくい為、極端な食生活や健康、栄養情報が偏った見出しのもとに発信されやすくなります。

繰り返しになりますが、一般成人に対する健康的な食事の王道って、もの凄く普通なんですよ。

・食品添加物や過剰な糖質、間食は控えましょう

・主食、主菜、副菜をバランスよく摂りましょう

・まごわやさしいを意識しましょう

・主食は茶色い炭水化物がおススメです

・主菜は魚を積極的に摂るのがおススメ

・野菜や海藻、キノコ類などの副菜を積極的に摂る様にし、食事の最初に食べましょう

・なるべく決まった時間、5~6時間おきに1日3食摂りましょう

・腹八分を心がけ、よく噛んでゆっくり食べましょうなど 

みたいな感じになります。

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ただ、上記の様な情報をテレビ欄に書いた所で、多くの人は見ようと思わないし、実際に番組を見た所で、これなら知ってるみたいになって、他のチャンネルに切り替えられる訳ですよね。

その為、ダイエット番組などで「1日1食にして、好きなものを好きなだけ食べてよい」みたいな極端な情報が取り上げられ、それに感化された方が実践し、不健康ながらも一時的に体重が減少→家族や職場の同僚などに広める→数か月後に体調を崩して元の食生活に戻す→リバウンドみたいなことが起こる訳です。

先ずは家族の1人がリテラシーを高めることが大切

テレビから家族へ伝播といった流れが多い為、先ずは誰か家族の1人が高い情報リテラシーやヘルスケアリテラシーを身に着ける事が、家族の健康にとっては大切ですよね。

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例えば母親が久しぶりに里帰りした息子に対して、「あなた最近太った?」「1日1食にしたら、何食べてもよくて、どんどん痩せるらしいわよ。私も最近始めたんだけど、あなたも1日1食にしてみたら?」と言ってきた時に、「母さん、それって糖新生が起こって、筋肉量が減少するだろうから、将来的にフレイルのリスクが上がるんじゃないかな?」とか、「赤血球はブドウ糖しかエネルギーに出来ないから、かえって体調を崩しやすいと思うけど、母さん体調は大丈夫?」とか言えれば、少しは誤った情報の拡散はストップしそうですよね!

まあ、そんな家族の会話があったら面白いですが。

ただ、平均寿命がどんどんと延びて、情報量が膨大に増加する社会において、情報リテラシーやヘルスケアリテラシー、クリティカルシンキングなどの能力は必須かと思いますので、ぜひ若いうちから高めておきたいですよね。

少しでも何かお役に立てる様に、これからも定期的にnoteを綴っていきたいと思います。


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