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「今ここ」から始めよう

このnoteは9月は「毎日書く」ことにチャレンジしていて、今日で10日目。「誰かのために」なるようにと意識して書いているが、まだその「誰」が見えていないので、話題と表現をどうするのか苦戦している。


「やりたいこと」に潰されていないか

もっともっと!あれもこれもそれもどれも。もっとだ。これくらいできて当然だ。あれくらいやらなきゃだめだ。

と。

周りの情報に目を奪われて、頭の中に描いた理想の未来像に向かって、自分にどんどん課題を乗せていって。そんな無理な行動計画を立てても、けっきょく「今日もできなかった」と言って終わる日々が続くことになる。

外部情報だけで組み立てる「自分を無視した」理想像というのは、実は「他の誰かの理想」でしかない。それは自分の中に力を生み出してはくれない。

そうしてただ増えていく「やらなきゃ」いけない行動をがんばろうとすること、それは「自分に無理な約束を無理やりとりつける」ようなもので、できないことによって「自分との約束を破る」形にもなる。

そんなことをやっていると、どんどん自分のことが信じられなくなっていってしまう。

自分に対してむちゃくちゃな負荷をかけてくる自分自身のことを信じられなくなるし、どうであってもやると決めたハズなのにやらない(できない)自分自身のことも信じられなくなる。二重の自己不信。

これは精神的にとってもよくない。


「諦める」こと。「明らかに見る」こと。

この負のループをクリアするには、ポジティブな意味で「諦める」こと。まずは「身の程を知る」ことだ。

人間だもの、色々とやりたいことはある。しかし「私はあれもこれもやりきれるほど優秀なのだろうか?」(であれば、もうやっているはずだ)

ふつうの人にそんなことはできない。「根性」ではできない。「理想」を追っても難しい。それらはけっきょく「ふわふわ」していることがほとんどだから。

目をつぶってがむしゃらにやっていればなんとかなるのではないか、なったらいいな、という現実逃避ともいえる。ずっと遠い先だけを見て、足元を見ることはない。

まず足元を。「現実」を見ること。そして受け入れること。それは地に足をつけることになる。地に足がつけば前進する力も生まれる。

スタートはそこだ。そうすれば、逆説的だがもしかするとやりたかったことが全てできる可能性も生まれてくる。

これを順算的なアプローチと呼ぶ。「今日もできなかった」ではなくて、「今日もできた」を重ねていくやり方だ。


「はじめの一歩」の見つけ方

はじめの一歩は、1日の行動を正直につけてみることだ。

①朝、今日やりたいと思うことを書く。
②夜、実際にできたこと、できなかったことをチェックする。

このシンプルな2つを続けながら、「今日できなかったことを明日も実行しようとすること」自体をやめていく。どんどん手放していく。


するといずれ、1日の中に「できたこと」しかない日が来る。それは、これまでの逆算的なアプローチから、順算的なアプローチに転じた記念すべき日だ。

そこからが本当のスタート。そうして、今目の前にある「今の自分にできること」に1歩ずつ手を付けていけば、「できなかった」はなく、「できた」だけがどんどんと増えていく。現実がどんどん進んでいく。

そして気がつけば、「やりたかったことは全てできている自分」「やりたいことはできて当然の自分」になる。


今ここから始めよう

大切なことは「自分の今の状態(能力)」をありのままに見て受け入れること。そのために最初にやることは、事実を受け入れること。

そして「これくらいはやらないと」という逆算的な思考で行動を決めるやり方ではなくて、「これくらいはできる」という順算的な事実に基づいて行動を決めていく。

これはまさに、ことわざ通りの「急がば回れ」だ。一見遠回りに見えるこの順算的なやり方が、実は「やりたいことをやる」ための1番の近道だ。

どんな人も、「今ここ」からしか、どこへも行けない。どんな偉人も、どんな偉業も、始まりから終わりまでずっと「今ここ」から「一歩先」へ、歩むことの繰り返し。

力は「今」に宿る。「今ここ」から始めよう。

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