レコーディング日記☆⑦
4月も2週目に入りましたが、朝夜の寒さがまだまだ残ります。
体調管理の大事さを感じるこの頃。
皆様もお気をつけくださいませ☆
アシスタントのイメージ
さて「アシスタント」と聞いて、皆様はどんなロール(役割)を思い浮かべますか?
僕は最初「下積み」「見習い」といったイメージを持っていました。
実際、アシスタントディレクター(AD)や、美容師アシスタントなど
下積み時代の呼び名であるのは事実です。
ただ実際に自分がアシスタントエンジニアをする様になって、
イメージは変わりました。
なぜなら技術屋にとって「下積み」の期間はあれど、
現場においては自分が「下積み」とか「見習い」とかは一切関係がないからです。
クライアントは最高の作品を創りにきていて、1分1秒に費用が掛かっています。
その時に「見習い中なんで」という理由で作業を間違えたり、準備に時間がかかったりはあり得ないのです。
外部のエンジニアの方がいらっしゃった際にお話しを聞くと、
オーケストラのレコーディングはかなりシビアだと伺いました。
50人編成の演奏者、指揮者、ディレクター、スタジオ代などを総合すると、
1時間延長しただけで60~70万円、場合によっては100万円が上乗せになります。
その条件下で、動きの遅いアシスタントであれば、その場でクビになるそうです。
アシスタントに求められるのは「プロのアシスタントである事」でした。
プロ意識とは
技術屋は自分の技術をお金に変える人種です。
では技術が未熟なアシスタントは、何をお金に換えるのか。
それは現場をスムーズに進行させる為の外堀の作業だと思います。
メインとなる作業「音作り」はエンジニアが行い、それ以外のセッティングや、録音作業、コーヒーや食事の用意、準備や片付けに至るまで、
「音作り」や「演奏」に集中できる様に、スムーズに作業が行える事。
その為に必要なのは、何より「先読み力」です。
今、目の前で行われている作業の次には何が来るか、その為に必要なものは何か。
エンジニアの方は何を求めるか、演者は何を求めているか。
これを2つ、3つ先まで予想して準備をするのです。
「これが欲しい」「こうして欲しい」と言われてから動いていては遅いのです。
なぜなら探す時間にも費用が発生しているからです。
言われた瞬間に「どうぞ」と提供できて「当たり前」なのです。
常にアンテナを張り続ける。
ある人気漫画で言えば”円”を張りっぱなしです。
しかしこれをするのがアシスタントなのです。
けして「見習い」ではなく、自分自身もクライアントからお金を頂いている以上、「プロ」なんだと、どれだけ早く自覚できるかがポイントになります。
これは転職してからも活きる意識でした。
指示を待つのではなく、得たい結果を明確にし、やるべき事を整理し実行する。
サラリーマンであれ、自分がプロであると意識するだけで、かなり結果がかわります。
それができる人ほど、求められる人材になると思います。
過去や履歴が関係ない時代になっています。
会社の看板ではなく、自分の名前で勝負する。
その時、最初に必要なのは、難しい資格や技術ではなく、意識の転換です。
プロとして、今日も動いていきましょう☆
ではではo(^-^)o☆
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