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第2回東大本番レベル模試 日本史所感

総評:標準

全体的に、東大日本史に頻出の分野が出題されていたと言う印象です。基本的な知識があれば、十分に解答できる問題がほとんどだったと思います。

第一問:やや易

教科書にかかれている基本的知識と、問題文で何が問われているのを正確に把握し、主題を外さずに条件文から書くべくことを抽出できれば、十分に解答できる問題だといって良いでしょう。対外関係史は、東大日本史第一問でしばしば出題される分野です。この機会におさえておきましょう。

第二問:標準

A:標準 

文章(1)(2)から南都焼討ちで被害をうけ、再興がすすめられたという経緯を想起し、解答に加える必要がありますが、あくまで主題は「中世に制作された、東大寺や興福寺の一部が天平彫刻と類似している理由」であることに注意しましょう。

B:標準

文章(4)から、中尊寺などが、永福寺や頼朝の都市に影響を与えたことが読み取れるので、平泉と鎌倉の関係について答えることが求められると推察できるでしょう。また、文章(5)から、頼朝は上洛したかったにもかかわらず、1190年まではできなかったという事が読み取れます。その理由を基本的知識から考えることができれば、解答できた問題と言えるでしょう。

第三問:やや易

A:易

武家諸法度(天和令)での第一条の改定については、基本的な知識なので落としたくないところです。

B:標準

問題を正確に把握したうえで条件文をしっかり分析すれば、解答として記述すべき要素を導き出すのは難しくなかったと思います。文治主義への転換は、江戸幕府にとって非常に重要な変化の1つです。この機会におさえておきましょう。

第四問:標準

A:標準

条件の分析だけでなく、基本的知識も必要な問題です。近代・現代まで学習を終えていない人は、労働力の観点から答えるのが難しかったかもしれません。通史を学習し終えてない人は、早急に取り組んでください。

B:やや易

条件文や図から、解答の方針を導きやすかったと思います。ただし、図2からインド綿花の輸入に特に注目すべきだということを想起することに関しては、世界史選択者に有利だったかもしれません。

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