見出し画像

♪まぼろしの影を追いて



1、まぼろしの影を追いて  
浮世にさまよい  
うつろう花にさそわれゆく  
汝が身のはかなさ


春は軒の雨  
秋は庭の露  
母は涙乾くまなく  
祈ると知らずや
(くりかえし)
 
2、おさなくて罪を知らず  
胸に枕して  
むずかりては手に揺られし  
昔忘れしか
春は軒の雨
(くりかえし)
 
3、汝が母の頼む神の  
身許には来ずや  
小鳥の巣に帰るごとく  心安らかに
(くりかえし)
 
4、汝がために祈る母の  
いつまで世にあらん  
とわにくゆる日の来ぬまに  とく神に帰れ
(くりかえし)


今日は母の日です。
母の日礼拝を捧げている
教会も多いと思います。

私も朝、起きて、
この讃美歌を口ずさんでいました。
それから、YouTubeで小坂忠さんの証を聞いていました。



「まぼろしの影を追いて」は
54年度版讃美歌510番でししたが、
讃美歌21には入っていません。

今はもう歌われていないのかもしれないなあと思いながら、
少し寂しい気持ちになりました。

この讃美歌は19世紀後半から19世紀前半に
アメリカオレゴン州ポートランドに住んでいた
フランク・A・ブレックさんが作詞をしたものです。

Your mother is praying for you”
 
1.Though far you may stray,
though you circle the earth,
The pleasures of life to pursue;
Though you weep in your sadness,
or singing in your mirth,
Your mother is praying for you.
 

Your mother is praying, praying,
With love that is tender and true;
Your may wander afar,
but whenever you are,
Your mother is praying for you. 
(Refrain)


2.How gently she pillowed 
your head on her breast,
When you were an innocent child;
How she tenderly soothed you 
and hushed you to rest,
And sweetly your sorrows beguiled.

(Refrain)

3.How oft she has prayed for 
the child of her care,
With love that forever is new;
Will you let her today know an answer to prayer?
Your mother is praying for you.

(Refrain)

4.Oh,come to her Saviour 
and know of his love,
His grace will your sprit renew;
Will you fly to his heart like a worn,weary dove?
Your mother is praying for you.



 


彼女は娘5人の母として、
妻として、忙しい毎日を暮らしながら、
絶えず心の中に、
神様への賛美の言葉をつむいでいました。
2000曲以上の詩を書いたと言われています。

人生、順風の時だけではありません。
逆境の時もあります。その中から、
出てきた言葉も神様への賛美だったのでしょう。

この讃美歌では何度も何度も、

“Your mother is praying for you.”

と繰り返し歌っています。
祈りの力強さ感じます。

日本語訳の情緒的な歌詞とは
ずいぶん趣きが違いますね。

私の二人の息子は自由学園に学びました。
中学1年生は全員寮生活。
13歳で親元を離れた生活をしました。

礼拝でこの510番を歌うとき、
皆、家にいる母を思い出し
泣きそうになったそうです。

母の涙に訴えて、改心させる。

そう、連合赤軍の浅間山荘事件の時に
テレビの画像で目にした光景です。
和服姿の小柄なお母さんが
拡声器をもって
息子の名前を呼び
投降をうながす…
あの時、なんとなく違和感を覚えたのも確か。

日本人の心にある「お母さん」像。


今ではずいぶん変わったのかもしれませんね。

日本語訳は格調高いものですが、元はもっと「祈りの力」を感じるものです。





母を16歳でなくした私は、
母の日は悲しい日となってしましました。
お友達が胸に赤いカーネンションをつけているのに、
私はもう白いカーネンションなんだ…と、
とても寂しい気持ちになりました。

自分が母になって、
子どもたちから母の日のプレゼントを
初めてもらった時は、嬉しいという気持ちと、
ちょっぴり照れ臭い気持ちになりました。

今日、讃美歌を口ずさみ、
私はいつまでこの世にいられるのかなあと
ふと思いました。

子どもたちや孫たちが幸せになって欲しいなあと
心から思います。
そして祈ります。

母は、もう悲しい涙を流さないわよ。
流すのは、嬉しい涙。
あなたたちには、
満面の
母の微笑みをおいていくからね。

小坂忠さんの福音の原点は「祈り」だと思います。
親の子を思う気持ちから出る祈り。

きっと神さまは祈りに応えてくださいますり

祈りを持って生活しようと改めて思いました。

2022年母の日に…



そして祈り続けます。





母の日の由来、
日本での伝わり方などは過去に書いている
noteをお読みください。


良い一日なりますように。

#讃美歌510番
#まぼろしの母を追いて
#母の日
#カーネンション

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?