ケロロ

芸能界を目指すとちこのお話⑧ 【オーディション】

【前回までのあらすじ】

大学2年生で芸能界を志し始めたとちこ。
都内の芸能プロダクションのオーディションに参加するのでした。

プロダクションへの所属面接。
もちろん聞かれることは、アルバイトの面接とは話が違います。

とちこの時は
①自己紹介してください
②カメラに向かって正面・右・後・左で回転してください
③どんなタレントになりたいか
④趣味
の4点を聞かれました。

面接は事務所の方3名に対し、4名ずつのグループで行われました。
セッティングとしては、企業面接と似たようなものです。

とちこが一番悩んだのは③の質問でした。「どんなタレントになりたいか」
とちこは「芸能人になりたい」という思いだけで、「どんなタレント」というのは考えたことがありませんでした。

他の3名の子たちは、「〇〇さんのようなタレント」とか「舞台を中心に、ミュージカルもできるようなタレント」とか具体的な返事をしているのに、とちこは「見ている人に幸福感を与えるタレント」とかいう、あいまいな返事をしてしまい、なんだそれ・・・?という空気感になってしまい、完全にオワタ感が否めない状況に。

④の質問(趣味)はもうだめだと思って開き直って、大好きなケロロ軍曹について熱く語った・・・。

が、後から聞いた話、これが勝因でした。

結果から言うと3度のオーディションを通過して、この事務所に所属することになるのですが、マネージャーさんから聞いた話では、ケロロ軍曹の話を語っている姿が良かったとのこと。

オーディションでは答えの内容だけではなく、どのように話すか、表情はどうかをチェックするとのこと。
模範解答や、あらかじめ考えてきた答えではなく、自然な話し方・表情が大切だと思います。

芸能プロダクションのオーディションを受けるのはほとんどが素人。
だから、素の自分を見せたらいいと思います。

2次オーディションは演技でした。
30名ほどいた1次オーディションとは違い2次オーディションはたったの3人。
その3名で短い台本を渡され、役を割り振られ、声優さんのように声だけで演技をしました。
演技なんてやったことなかったので、どうしようか・・・と思いましたが、もうここまで来たら勢いです。

「恥ずかしい」とか「自信がない」ではなく、とにかく堂々とやるのです
経験がないのは今更どうしようもないし、先ほども書いた通り、プロダクションのオーディションはほとんど素人。
しかも、履歴書を送っている時点で、演技の経験がないことは先方もわかってるわけなので、変にうまくやろうとせず、堂々とやればいいのです

3次オーディションはとちこ1人でした。
企業でいう最終面接と同じで、社長・副社長が現れました。
ここではオーディションという感じではなく、ただの世間話でした。

そして契約の話になり、見事所属!!

とちこの契約は
①大学(東京から2時間くらいの地方)は卒業する
②大学在学中は、週末に演技レッスンに通う
③大学在学中は、仕事も地元から通う
④卒業後、上京する
というものでした。

よし、頑張ろう。


つづく🐑

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