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誰かのために働く、それは全て尊い

昨日、今日とたった2日ではあるが
久しぶりに医療現場で働いている
19時まで働いて20時前に帰宅する
たった2日だが、そんな中で気づいたことがある

仕事が終わって
灯りのついた家に帰って
ご飯とお風呂が準備されている 
ただそれだけがこの上なく幸せなのだ
この極上の幸せ感、まるで夢のよう
心底ありがたいと感じられるこのことは
つい一昨日まで私がやっていたことだ

誰かの仕事が休みでも、家族は家事をやらない
主婦の仕事は家事だから、私に休みはない
だから休日でも毎日家事をする
三年前フルで働いていたときもそうだった
生活内の負担の多さにモヤモヤもあったが
それが当たり前だと思っていた

習慣のように家族の誰かの先回りをして
時間に合わせ準備したり、整えたり、世話したり…
それを繰り返し続ける毎日
その行為に対して家族からは
取り立てて感謝をされることもなく
誉められることもない
それが家事だ
私も、もはや感謝されようとも思っていない

しかし
久しぶりに働いて疲れた体で帰宅して
誰かに「お帰り」と玄関を開けてもらい
誰かの手料理を熱々で食べ
誰かが用意したお風呂に入る
この当たり前のことが嬉しくて嬉しくて
ムスメに何度も何度も
「ありがとう、ママうれしい」と言うと
「毎日ママがやってくれてることじゃん」と
恥ずかしそうに笑って答えた

あー、主婦していて良かった

家族に世話をしてもらって初めて
主婦が、いや家事が、尊い仕事だと理解できた
一緒に暮らす家族のために
毎日、無条件で、無償で、時に個別で
休みなく繰り返し提供されるもの…それが家事だ
誰かの心地好さのために黙々とそれを続ける
私は家事が大好きなのだ
この2日間働いたお陰で
私が毎日していたことがこんなに素晴らしくて
こんなに尊い仕事だったと気付けた

派遣が終わったら、また一生懸命主婦しよう
私の家はここだから、この家の家事が仕事だ
ここで一緒に暮らす家族のために
この尊い家事という仕事をしていく

誰も私の仕事に気付かなくていい
私が気付けたから、もう大丈夫