竹の黄葉に見る命のバトンタッチ
竹林の中は、静かに時が流れます。
田舎に住んで初めて知ったことの一つに
タケノコが顔を出し始めてしばらくすると、
親竹の葉が黄色くなっていくのです。
すると、タケノコもだんだん出なくなる。
長い間空に向かって伸び、天を突くかのように成長した親竹。
今はその役目を終え、黄金色に色づきながら、ゆっくりと葉を落としていきます。
それはまるで、
親が子を育て上げた後の、ほっとしたため息のよう。
タケノコは、その親竹の栄養と愛情を受け継ぎ、
大地を力強く突き破り、新しい命を輝かせます。
とはいえ
あらかた、イノシシとオレで掘り起こしてしまったのであるが・・・。
竹の黄葉に見る命のバトンタッチというところでしょうか。
バトンタッチは静かに行われる。
こともなげに。
家の周りを観察するだけでも。お・も・し・ろ・い。
杜の福
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