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本気のSNS動画を作り続ける為のパソコンを選び

こんにちは、Toshikiです。
先日MacBook Pro 16インチを購入しました。

過去最高に早い環境で作業ができてとても充実した毎日を送らせていただいています。(高かったですけどね…)
今の話だけや動画クリエイターの話などを聞くと、
「動画編集に必要なパソコン=フルスペック仕様のMacだけ」と考える方が多いと思います。結論からお伝えするとそんな事は無い。
今回はこの「動画編集に最適なパソコン選び」をテーマに解説していこうと思います。

このnoteは作者個人の経験と実体験を元に書かせていただいています。
パソコンに関するハイレベルな専門知識を持った人間が書いている文章では無い事や、読者の制作環境や創作物の種類によって必要とされるパソコンが変わってくる事を理解した上で読んでいただける幸いです。
またnoteの中でパソコンに関する専門用語がいくつか出てきます。
大まかに説明していきますが、深い知識を必要とされている方は別で検索しながら読んでいただけると幸いです。

動画編集用パソコンを選ぶ時に抑えたいポイント

・高性能CPU
・最低16GBのメモリー
・おすすめはデスクトップパソコン
・ストレージはSSDを採用
・MacよりWindowsの方がコスパが良い

上記の内容はおそらく動画編集パソコンと検索をした方なら既にご存知でしょう。
今回のnoteは各ポイントについて深掘りして解説していきます。

動画編集中のパソコンでは何が行われているの?

動画編集ソフトの中に素材をインポートする事でソフト中で全てが完結していると思われます。実はこれは少し間違っていて実際は、
「作業中の編集ソフト内で表示されている映像素材は全て、ストレージ内に保存された元の素材をバックグラウンドで常に読み込みながら処理して表示している。」が個人的には100点の答えになります。文章だと少々分かりにくいと思うので図を作りました。

OSと動画編集ソフトが起動中のPC

編集ソフトでストレージ内に保存された映像素材にアクセス
↓↑
(常にくりかえされてる)
動画編集ソフトで編集作業

モニターに表示

こんな感じです。
動画編集中にソフト内で再生が止まってしまったり読み込まなかったり編集画面がカクツク主な原因は最初にCPUとメモリーの性能が低いところから始まり、次に保存している先のストレージ読み込み速度が遅い事で発生します。

バランスの取れたCPU、メモリー、ストレージを軸に持っているパソコンを選び、買えば動画編集用パソコンは意外と低予算で抑えることができます。
これから各パーツの事について説明していきますので、この記事を読み終わる頃にはパソコン選びが少し楽になっているかもしれません。

CPU = パソコンの頭脳について

パソコンを動かす=OSの起動、ソフトウェアの動作、マウス、キーボードなど全ての基本動作を処理して動かすために必要な超重要パーツです。

人間に置き換えると
性能の低いCPU = 頭の回転が悪い人
性能の高いCPU = 頭の回転が早い人
となります。

CPUの性能が高ければ高いほど様々な作業が楽になると理解してください。
Intel Core i7やCore i9というフレーズをパソコンで聞いたことがあると思います。単純に数字が大きければ大きいほど処理速度が上がっていきますが値段も上がっていきます。動画編集に最適なCPUを選ぶならintelのCore i7の最新版を搭載していればほぼ問題はありません。

intel i9を選ぶ方はCGやVRの動画制作、4Kや10bitカラー動画ファイルなど「SNSの領域を超えた製作」をする方に向けた物なので
YouTube向けの動画を作成することがメインの人には必要のないスペックです。

メモリー(RAM) = 作業スペースの大きさ

RAMはいわゆる作業スペースの大きさをGBで教えてくれます。
高性能な頭(CPU)を持っていても作業スペース(RAM)が狭いとその能力はフルに活かせません。

人間で例えると...
「3つ星レストランのシェフが30分以内にフルコース料理を完成させなくてはいけません。ワンルームアパートのキッチンで料理をしたら作業スペースが狭すぎて時間内に完成させる事ができませんでした。しかし大きな厨房で料理をしたところ作業スペースが広かった為、予定よりも早い時間で完成させました。同じ料理を作っているのに時間に差が出たのは、作業スペースが違ったからです。」

パソコンではソフトを起動しながら別のソフトを起動している状態や編集中の動画にエフェクトを入れた途端に動きが鈍くなったり止まる原因の一つにこのRAMが関係してきます。RAMが大きければ大きいほど同時に開けるソフトや編集の幅が広がるので大きなGBを搭載したRAMを選ぶことをおすすめします。SNSに向けて動画を配信するクリエイターなら最低でも16GBのRAMを
もし専門的なエフェクト用のソフトウェア(Motion/After Effects)を使うなら32GBからがおすすめです。

ストレージ= データを長期間保存する場所

多くの方はストレージ=素材を保存する場所という認識だけだと思いますが
作業中に何度もアクセスしてファイルを更新し続ける場所で、OSやソフトウェアなど普段使っている物をインストールして起動する為に使う場所でもあります。このストレージも容量が大きくて安いという理由だけで買ってしまうと読み込むまでに時間がかかったりするので、しっかりと読み込み書き込み速度が早い物を選んでいきましょう。

HDD(ハードディスク)

SSD(ソリッドステートドライブ)

この2つを見たこと&聞いた事があると思います。違いとしては

HDD =大容量でも安価。読み書きが遅い
SSD = 大容量は高額。読み書きが早い

動画編集やクリエィティブ作業をする場合はSSDを選びましょう。
そしてバックアップなどは全て大容量HDDなどにコピーして持っておくのがおすすめです。

グラフィックボード(ビデオカード)

グラフィックボードの役割はパソコン内の映像を画面に映してくれる役割を持ったパーツです。市販のパソコンの殆どにはCPU内にグラフィックボードが内蔵されていて増設などはされていません。
このグラフィックボードを単体で購入(カスタマイズで増設)する理由として負荷の思い作業(3Dゲーム、動画編集、イラスト、仮想通貨採掘)などを高速化させる目的としてが多いです。
動画編集を目的としてパソコンを買う場合グラフィックボード無しでは処理できない場面が必ず出てくるので入れておきましょう!

OS=パソコンを操作する仕組み

OSは少し例えづらいのですが、車と運転手の関係を考えていただければ分かりやすいかもしれません。
車は人間が乗って操作しないと動きません。パソコンも同じく人間の手で操作されます。しかし車種によって操作方法が違う他、普段乗り慣れていない車を運転するのはどの運転手でも抵抗があると思います。

OSも似たような感覚で捉えていただければいいです。

代表的なOSはWindowsとMac
この2のメリットデメリットを自分の経験上お話しさせていただくと。

Windowsを使うメリット
・世界ユーザーの殆どがWindowsの為ファイル共有がしやすい。
・拡張性が高く自作PCなら値段を抑えることが可能。
・市場にある殆どのソフトウェアが対応している
・使用目的に合わせてパソコン本体を幅広く選べる

Windowsデメリット
・アップデート回数が多い
・OS最新版で操作方法が全て変わる可能性がある。
・スマホ、タブレットなどの連携を高めるのに工夫が必要
・ウイルス感染率が高い

Macメリット
・直感的操作性はWindowsよりも高い。
・クリエイター向けのソフト(アプリ)が多い。
・iPhoneなど、他Apple製品との連携が強い。
・型落ち製品でも中古販売で売れる。

Macデメリット
・高額
・Apple社のパソコンにしかインストールできない
・拡張性がない
・他OSとのファイル共有で完璧な互換性がない。
・データの管理方法やキーボードショートカットが他OSと異なる事が多い。

読者様の環境や周辺機器により異なるので選んでいくOSは自分の使いやすい物を選んでいくといいと思います。iPhoneやiPadなどを既に持っていて日常的な場面で使い続けている人はMacがおすすめです。

ノートパソコン(持ち運び) vs デスクトップ(据置)

実際に動画編集をされる方にはデスクトップPCをお勧めしています。
大きな理由としては「熱処理」です。動画編集に限らずクリエイター向けソフトウェアを動かしていると負荷がかかって熱がPC内に溜まっていきます。
デスクトップは熱処理がとても優れているのでずっと家で動画編集をする方にはお勧めです。

逆にノートパソコン(以下ノート)を選ぶ人は「外での作業が多い場合」がメインとなります。個人の経験ですがノートがなかった頃に一番困ったのが2019年4月 Tom Quayle & Martin Miller セミナーで司会通訳として大阪へ行った時でした。

何が困ったかというと「直ぐに編集が始めれない!バックアップ保存ができない!」というストレスMAX地獄でした。ホテルの中でTom & Martinとドンキで買ってきたお酒を飲んでSwitchでゲームしながら心の中で「あーデータ大丈夫かな・・・」とずっと気になって東京の自宅に戻るまでの新幹線でもメモリーカードは大事に梱包して持って帰ってきました。直ぐに作業を始める方や外で作業する事が多い方はノートを持っておくとおすすめです。

ここまで読んでいただいたいたら大体どんなパソコンを購入したらいいのかが少し見えてきたと思います。
予算のこともありWindowsを選ぶ方にはBTOサービスをお勧めしています。

BTOサービス

BTO(Build To Order受注生産)サービスがある専門的なパソコンショップに行ってこのフレーズを店員さんに伝えましょう。
「業務用動画編集PCをください。予算は〇〇万円。使っている(使う予定の)ソフトは◯◯(と◯◯)です。」と言えば解決です。店員さんが予算に合わせたパソコンの見積もりを出してくれます。専門的な知識などは圧倒的にパソコンショップが多いので動画編集用Windowsを買うならここで!

Apple認定整備品でMacが安く買える?

実は高性能なMacBookやiMacなどを安く手に入れるチャンスにApple認定整備品というオプションがあります。

これは初期不良などを起こしたMacが一度Appleによって修理されてほぼ新品の状態として1年保証をつけて売られている場所です。ストックなどがある場所ではないので自分の狙っているピンポイント商品が確実にあるわけではありませんが2020年3月現在確認してみたところ動画編集などに必要なパワーを持っているMacBook Proは大量に売られています。新品と比べると約15%安くなっているのでMacを買うならここもありです!

ここまで読んでくれてありがとうございました。
次回は「動画編集環境を楽にする周辺機器」をタイトルに記事を書いていこうと思います。

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