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2020へ向けて

2019年の大晦日を迎えました。
家族は帰省し、一人美瑛のアトリエでゆったりとした時間を過ごしています。例年ならばきっとどこかへ撮影に出ていたことでしょう。でも、今年は少し走りすぎたようで、頭の中を整理する時間が必要でした。
好きな音楽を聴いたり、映画を見たり、アート写真集をペラペラとめくりながら、写真的思考を深めています。

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今年は、写真展「Signs」「FARMLANDSAPE」の同時開催と写真集「FARMLANDSAPE」の出版という大きな出来事がありました。年の前半はその激動の中で過ぎ去っていたような気がしています。盟友三村漢がオープンさせた、Nine Galleryの杮落としという大役でしたが、多くの作品を買っていただくことができ、少しだけホッとしたのを覚えています。

そして夏の大きな出来事といえば、「ブラウマンの空庭。」プロジェクトのクラウドファンディング。300万円を超えるご支援をいただき、大きな話題となりました。ここで得た経験は、僕の写真家人生に少なからず影響を与えていて、「FARMLANDSCAPE」に取り組んできた自分への自信にもつながりました。このプロジェクトは、現在次の展開を計画中で、来春にはお披露目できる見込みです。こちらはぜひ楽しみに待っていてください。

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さらに、今年は海外遠征も増えました。ニュージーランドの撮影ツアーも大成功し、その後は個人的にパキスタンの地へと。この二つの旅は、美瑛で写真を撮っている僕にとって、この地を客観的に見るための視点を教えてくれたような気がしています。来年以降、さらに海外取材の比率を増やし世界を見ることで、この美瑛という土地がいかに素晴らしいかを語れるようになるつもりです。

さて、オリンピックイヤーとなる2020年は、自分にとっても大きな目標でした。2012年に大阪から美瑛に移住し、プロの世界へと飛び込んで8年目となる2020年。日本の自然のモチーフとする写真家として、このオリンピックイヤーに何ができるがか、今後の写真家人生を左右するとさえ思っています。僕は、衝動に突き動かされるように、ただひたすらに撮り続け、発表し続けてきました。その思いは今もこれから先も変わることはありません。ただ、これから先どこへと向かうのか、向かおうとしているのかを、僕は2020年に示したい。写真家は撮ること、発表することでしか、自分の生き様をお見せすることはできないのです。

写真に出会って30年。北海道に出会っても30年。しかし、まだプロとして8年目のヒヨッコです。でも、そんな僕にもやれることはある。それを2020年にきっとお見せします。どうか引き続き、暖かいご支援と応援をよろしくお願いします。

雪の降る2019年の大晦日に、美瑛のアトリエにて。


いつも応援ありがとうございます。いただいたサポートは、写真家中西敏貴のさらなる飛躍のため、取材費として使わせていただき、その成果をかならずやフィードバックさせていただきます。ご協力をお願いします。