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中西敏貴 × GOTO AKI 写真を語る vol.8

中西 東京アラートも解除になり、いよいよ東京にも平常が戻りつつあるころなのかな。これは個人的な考えだけれど、コロナ前にはもう社会は戻らないと思っていて、コロナ後の時代に入ったと考えた方が前向きになれると思っています。写真業界も悲しいお知らせが続いているけれど、コロナ前の発想から転換して、次の時代を見据えた行動をしたいものですね。それは僕らがモチーフとしている自然に対する見方にも関わってくるのではないかしらと、最近思うところです。

AKI 写真家としての活動という意味では、6/11からふげん社のギャラリーでの展示と、Bunkamuraでアートプロジェクト「東京画」のチャリティ展示販売がはじまり、平常に戻りつつあるなという実感があります。近い山へ行って、日帰りでの撮影を再開していますが、自然に対する見方は僕は変わらないよ。コロナで騒いでいるのは人間だけだもの。

中西 そうね、自然はなにも変わらずそこにあるから、自然に対する感情は僕も変わらない。ただ、これまでのように有名地に集まって撮影するという行為もやりにくくなるわけじゃない。僕らにとってはそんな話は無縁なわけだけど、これをチャンスに自然との向き合い方や写真との向き合い方を見つめ直してほしいなぁと(特にアマチュアの方には)。AKIさんが自然を風景を見る時、その風景を対象物としては見てないと思うのだけれど(被写体という意味で)、結構主観が入ってくるように撮っているのかな?

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写真家としても友人としても親交の深い二人が、写真にかかわる様々なことを語り合う、対談方式のnoteです。毎回トピックを決めて、それについて…

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