高還元SES企業のやばいカラクリ
リツアンの平野です。
弊社はプライムSES、エンジニア派遣、フリーランス仲介、エージェントを事業の柱としている企業になります。
今回はSESの事業でエンジニアの就職活動、転職活動で注意喚起しなければならない点を改めて記事にしたいと思います。
内容は高還元SESのやばいカラクリ、
高還元SES企業を紐解くと実際には高還元ではなかった。
(リツアンはやっぱり一番の高還元であった話です。)
近ごろ、エンジニアへの高還元を謳いながらも、実質的には全く高還元ではなく、まるで騙すような形でその言葉を利用するSES企業が現れてきており、深く懸念しています。
皆様にリツアンの定義する還元率とマージン率について、改めて共有しておく必要があると思い、まとめました。
ぜひ最後までお読みください。
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派遣契約のマージン率は国に定義されている
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まず「派遣契約」のマージン率の表記内訳は、以下のように厚生労働省によって定義されています。
・派遣会社が負担する社会保険料(厚生年金保険・健康保険)
・派遣会社が負担する雇用保険・労災保険料
・派遣会社での教育訓練費・福利厚生費
・派遣会社の社員の人件費
・営業利益
など、給与以外はマージン率に含めて表記する義務があります。
つまり、リツアンが表記する「還元率」は、派遣契約、SES(準委任)契約共に「給与支払い率」とイコールです。
しかし、注意が必要なSES企業は、この「還元率」と「給与支払い率」がイコールではないのです。
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SESは派遣契約ではないから自由
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SES企業の実体としては派遣会社と同じです。
弊社もSESと派遣のサービスをしています。
派遣契約か準委任契約かの違いとなり、派遣契約は指揮命令権が就業先にあり、準委任契約の場合は自社にあります。
しかし「派遣契約」ではないため、マージン率の定義を踏襲しなくてもいいという事になります。
そのため、SES企業が還元率と称し掲げている内訳は、SES企業によってそれぞれ異なるという事態になるのです。
例えば、とあるSES企業が「還元率75%・マージン率25%」と謳っていても、「会社負担分の社会保険料」「交通費などの諸経費」「ボーナス原資」を還元率に含めて表記しているため、実際の月の給与支払い率は55%程度といった事もあるのです。
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ボーナスと言えるのかわからないボーナス制度
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このように、毎月10%程度を「還元率」から差し引いてプールしているSES企業もあります。
それどころか、規定のボーナス月以外に退職する場合、ボーナスが支払われないというケースもあるようです。
ちなみに、当社のプロ契約時に支払われるボーナスは、68%の還元率(給与支払い率)プラス、ボーナスとなり、退職月がボーナス支給月前なら、もちろん日割りで支給されます。
特定の月に退職しない限り、戻って来ないプール金まで「還元率」に含めて表記している事に疑問を持たずにはいられません。
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待機時保証と言えるのかわからない待機時保証制度
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さらには、待機時に100%給与保証すると言っているにも関わらず、実際に待機が発生すると、ボーナス原資から請求単価分を差し引くといった事もあるようです。
これでは、待機費用を実質エンジニアが負担している事になり、リツアンは利益から出しているので年収に大きく差が出ます。
このように、高還元率を謳っていても、実際には給与体系そのものが複雑な搾取構造を成していることがわかります。
一部のSES企業の謳う「高還元率」「待機時保証100%」のカラクリ、お分かりいただけたでしょうか?
ぜひ高還元SES企業への転職を検討しているエンジニアの皆様へ共有いただけますでしょうか。
代表野中のブログにも詳細の記事がありますので、お時間あるときに是非ご一読下さい
高還元率のSESについて。 - 『ピンハネ屋』と呼ばれて (hateblo.jp)
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