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予想通りのToyota社長交代と今後予想できるTeslaの終焉

「私はちょっと古い人間。未来のモビリティーはどうあるべきかという新しい章に入ってもらうためには私自身が一歩引くことが今必要だと思う。意識的に引かないと、どうしても頼ってしまうと思うので」

と先日日本を代表するトヨタの豊田章男社長が会見を開き退任を発表した。これについて少し今回は個人的な見解を綴っていきたい。まぁこれについては僕は早くから予想していた。なんなら少し退任は遅かったんじゃないかなとも思う。何故ならば、会見を聞いて僕も少しびっくりしたのだが、社長は自らが古い人間であることを認識していたのだ。

トヨタの社長というと以下の記事にもあるように以前より「ガソリン臭くて、燃費が悪くて、音が出まくる車が好き」といわゆる車好きで知られていた。しかし、時代は彼の思惑とは裏腹にテスラを先頭にEVに移り変わった。そこで彼はなかなかEVに舵を切りきれなかった。日産がEVに100%全シフトする中トヨタは日本は勝てないと分かりきっている水素車に逃げたり、プリウスはじめハイブリットでなんとか保ったり、車好きの信念があったのだろう。

しかし、そうもこうもしているうちにテスラが世界のトップに立ち急にEVの生産に全シフトを置いたのが2〜3年前だろう。これでは遅すぎるのだ。
トヨタは今年急速に進んだ円安により決算はかなり良かったが、それでもこの円安にしては伸びていない方だ。ビジネスはスピード勝負というようにもう少し早く信念など捨てて時代の舵を取る事が必要だったと思う。

だからこそ今回の退任は彼のそういう意志も表れているのだろう。若い社長にバトンタッチし新しいトヨタを作る。そういう意志が表れている。トヨタはおそらくこれまで以上にEVに舵を切り切ると予想できるだろう。

そしてそこで、もう一つ注目したい動向がある。それは世界一の自動車企業になったテスラだ。僕もテスラのシンプルでスマートな自動車には目を惹かれ、ファンとして5年ほど前株を買ったり、サブスクで愛用したりしていた。しかし、僕が惹かれていたのはそれだけではない。テスラの企業としての戦略である。

それは以前の記事でも紹介したがテスラ売り上げのかなりの%を占めていた排出権取引である。

※排出権取引とは基準以上のCO2を排出する企業が基準以下の排出企業から排出枠を買い取る制度。テスラ車はすべてEVなので、テスラが売ったクルマは走行中にCO2を排出しない。そのため基準内でCO2を排出する枠を丸々持っている。以下の記事を読み直して貰えばわかると思う。

つまり、テスラはこの排出権を他の企業に売り飛ばし儲けていたのだ。ただ、来年からはまたこの排出権のバイデン政府による見直しとトヨタなどのEV全シフトにより、売れなくなると予想することができる。

つまり売上の大規模を占めていたこの排出権がなる。そうなってくるとテスラは終焉の危機を迎える。Twitter買収でイーロンマスクが今話題になっているが、どのような手法で今後テスラを維持するのか見ものではある。

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