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『アジア人にはコンビニを、欧米人にはエンターテイメントを』国全体が取り組むべきインバウンド戦略

 なんか最近インバウンドビジネスに携わる事が増えてきているのだが、その事もあり周りの人とインバウンドビジネスについて話す機会も増えた。だが、なんか皆んな勘違いしてるなぁとつくづく思う事がある。ある人は、「今は円安だから値段を釣り上げても外国人は買ってくれる」と言っていたり、またある人は「日本の伝統文化をアピールしたものを全面的に売り出すべきだ」と言っていたり、なんでそんな何十年も経営をしてきた人間が小学生のグループワークでありそうな素人的な考えになるのだろう、、、

 多分だけど、そういう人たちは日本に長くいることにより国際教養が完全に失われているのだろう。そういう人たちに限って大学時代アメリカに留学していたとか言っていたりするのだが、それ何十年前だよって話でバブル真っ盛りの時代と今では全く世の中は変わりきっている。

 例えば、アメリカのハイパーインフレに伴う超円安。そんな中でも、もともと日本人はインフレを嫌厭する傾向にあるので、未だに物の値段を上げられない経営者が殆どだ。そして特に日本人は国民性的にモノを作らせるとスピードよりなによりも高品質にこだわる。そのため“安くて美味しい”が必然と生まれるわけだ。

 実際にこれは、日本の一つの強みとも言える。その代名詞がコンビニ飯だ。このクォリティには日本人である私もいつも驚いてしまう。私は海外から帰ると真っ先にコンビニ飯を必ず食べるのだが、例えば120円のツナマヨおにぎり。
なんでこんな美味しいものが1$にも満たない価格で食べられるのか外国人からすれば信じられないだろう。。これは本当に日本の文化遺産的な賜物なのでもっと国全体でプロモーションを行なっていく必要があると思う。

 もう正直毎日コンビニで良いんじゃないかと思ってしまう(笑)日本人である私がそう感じるので外国人は尚更だとは思う。現にアジア系の外国人観光客は顧客層問わず挙ってコンビニに行き、おにぎりやスナックを買い締める。

 一方で欧米人はもう一つキーポイントがある。それは“エンターテイメント性”である。前に面白い論文を読んだ事がある。
2対する家族、一つの家族はアジア系、もう一つは欧米系。アジア系の家族は、祖父母の代から続く秘伝のレシピを守り、毎日の食事に時間をかけていることが多く、食事の準備には数時間を費やし、新鮮な食材を厳選する事がわかった。一方、欧米系の家族は、食事の準備にはそれほど時間をかけず、簡単な料理で済ませることが多い。その代わりに、週末には家族で映画館に行ったり、コンサートを楽しんだりする時間を重視してする傾向にある。

 この研究はアジア系の家族が食事の質とその時間を重視するのに対し、欧米系の家族がエンターテイメントを通じた楽しみを重視する傾向を顕著に表している。要はアジア人は日本に来た際には新鮮でその日本の巧みで高度な味の質を求めにくる。一方で欧米人はその質に関心がないわけではなくその質には一定のConfidenceがあるため(何を食べても美味しい)楽しめる何かエンターテイメントをさはに求めている傾向にある。だから欧米人はコンビニでは満足しないわけだ。

 では欧米人にどんなエンターテイメントが必要なのか

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