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ダイエットを続けてるのは不妊治療の為

前回、ダイエットを続けなければならない理由を書くと述べました。
それは、現在私たち夫婦が行っている不妊治療の為です。

以下、私たちが受けてきた不妊治療の内容について述べますが、注意点として、コロナの影響と病院の意向で、検査など特別な場合を除き夫は院内に入ってはいけない、という決まりなので医師から直接話を聞けていません。妻からのまた聞きの状態なので治療の細部に至るまで完璧に正確に追えているかは若干の心許なさがあることをあらかじめ述べておきます。

現在までの治療の経過

夫(私)42歳(精液所見異常なし、WHOの基準を全て満たしている)、
妻20代PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)。

通院歴3年以上。子供が出来ない為、結婚して約半年で病院に通う事にしました。現在、各種治療を経た上で、顕微授精(ICSI)と胚移植を何度も繰り返しています。ICSIとは取り出した卵子の中に厳選した精子を注射針のような細い管で注入し受精させ、子宮の中に戻す方法です。不妊治療の中でも高度な治療で、費用も多くかかります。「不妊治療入門書」みたいな本の中でも最後の方に少量記載されている治療法です。

通院開始してすぐに発覚したのが、妻の卵子が全く育っていない為、自然妊娠は不可能という事です。その為、妻は自己注射と投薬によるホルモン治療を始める事から開始しました。卵子の改善が見られた時点でタイミング法を何度か試しましたが結果は出ませんでした。病院からはすぐにステップアップを進められました。

続いて妻の治療を継続しつつ各種検査(卵管造影検査等)を行いながら人工受精を行いましたがこれも結果は出ず。それ以上のステップアップというと体外受精になります。卵巣から直接卵子を取り出す採卵を経る必要があり、妻の体に更に負担はかかります。日帰りですが手術なので仕事の調整も必要になってきます。

通院開始からかなり早いペースでステップアップをした感覚でいましたが、通院開始から最初の採卵まで1年くらいの期間が掛かっています。誰でもこれくらいの期間はかかるものなのかもしれません。ここまでの治療は、病院側としても当初からより高度な治療へのステップアップを視野に入れた上で、確認の意味も含めたものだったのではないかという気がしています。

採卵後、卵子の半分をふりかけ法(卵子の上から精子をふりかけて受精させる)に、残り半分を顕微授精に分けました。ただ、あまり卵子の質が良くなく、ふりかけ法は1個も受精せず。卵子の透明帯(卵子の殻のような物)が固いのが原因とのことで、受精障害と診断されました。顕微授精の方は数個受精しましたが、あまり良いグレードにはなりませんでした。

受精した受精卵のうち2つを厳選し2回に分けて移植しましたが、どちらも着床せず、化学流産となってしまいました。

その後も数ヶ月の期間を置いて採卵→顕微授精→移植を繰り返していますが、いずれも着床せず全て化学流産しています。今まで採卵は3回、移植は4回繰り返しています。

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)とは

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)とは、卵子が入った卵胞の成長に時間がかかり、排卵が起こりにくくなる病気です。卵巣内で男性ホルモンが多く作られてしまうことで発症します。この具体的な原因はよく分かっていませんが、血糖値を下げるホルモンのインスリンが影響していると考えられています。

私もそうでしたが妻も肥満で、BMIで言うと最大値は30近いところまで太っていました。PCOSの治療として、まずはダイエットが考えられます。ダイエットするだけで月経不順が治り、自然妊娠する確率が高まる場合があるとのことです。

治療しながらのダイエットは難しい

以上の理由で妻はクリニックからダイエットを勧められたようですが、自己注射や投薬等の治療を続けながらのダイエットはストレスが溜まり、やはり困難だろうと私の目から見ても思えました。本人としてもダイエットは苦手としていたようです。また、更に難しいのは、ダイエットは推奨されたけど、ストレスを溜めてまでする必要はない、という病院からの指示です。私としても妻にどう接し、どうアドバイスすれば良いのか分からなくなりました。

ただでさえ治療で妻は膨大な負担がかかります。それに対して夫である私が手をこまねいている訳にはいきません。せめてまずは自分が痩せないといけない、自分がダイエットに成功した姿を見せよう、そうすれば妻もダイエットに前向きになれるのではないか、と考えダイエットを始めました。

具体的なダイエット法はこちらの記事に記載しています↓
40歳お酒大好きメタボおじさん、約1年半で20kg痩せる。|toshiki_on_a_diet (note.com)

都合が合えば妻と一緒にウォーキングを行っています。一人で行くこともあります。一気に痩せられる方法はないものかという思いが頭をよぎることもありますが、何事も少しづつしか変化していかないのはこの歳になれば分かります。一歩一歩しか物事は変化しないのです。

残された時間

妻はまだ若いので時間がありますが、私の方は年齢的に、子育ての為に残された時間にあまり余裕がないのではないか、という焦りもあります。このまま子どもができなかったらどうしよう?そもそも子どもが必要と本気で思っているのか?自分が今まで下してきた選択は間違ってたんじゃないか?こんな筈じゃなかった…等々。想像できることは一通り考えました。

しかし、考えただけでは現実は変わりませんし、何もしなくてもどんどん時間は過ぎ去っていきます。今、出来ることを最大限やるしかありません。

「現実を変える方法は、今、目の前の小さな一歩を踏み出すことから」

この言葉を胸に刻み、私は日々のウォーキングを続けています。

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