デジタルクリエイティブのインプットツールの簡略化が招く将来
今後の話をしよう。
今後と言ってもこの先の未来全部だ。
昨今、クリエイターは自己表現する場を多く設けられ、各々が好きなように情報を発信して、受け取ってが行われている。自分が求める分野の情報を手にしたければ、情報の差異はあれど、調べれば調べるほど専門的知識をいつでもどこでも誰でも手にすることが容易になった。
また、それを簡略化して渡すこと、情報の摂取を省略してあげることに価値が生まれ、ビジネス化している。
私がせいつうしている分野で言えば、Adobeツールの使い方だ。YouTube,Twitter,Instagramなど、様々な個人メディアからチュートリアルの画像や動画が載せられている。私自身もネットから集めた情報でツールを学んだ部分が多い。
今まででは、セミナーやパソコン教室、専門学校などに行き、長いスパンをかけて、たった少しの使い方しか学べなかったが、今や、個人のスピードで、オンラインだけでも、しかも無料で完結できるようになっている。今後、よりいっそう、チュートリアルサービスは形を変えて登場すると思われる。(これについては今度記事書きまーす)「○○を作りたいなら、このチュートリアルとこのチュートリアルを見れば作れるよ!」みたいなのを様々な分野を行き来できるAI搭載したサービスとか完備されそう。←もうあるのかな??
だから、わざわざバカ高いお金を払って、また足を運んでデジタルツールを学ぶ所は大手以外は徐々に減ってくると思われる。あくまで予測ね。
で、今回のテーマで私が、今後意識して置かなければならないだろあなぁと思うのはこの部分。
「チュートリアルにまみれた世界」
である。このテーマから段階を経て、私が予測する未来につながっていくわけではあるが、まずは「チュートリアルにまみれた世界」の考察から始めよう。
まずチュートリアルがあると多くの人が簡易的に学べ、使えるようになる。しかしそれが故に、その分野において扱える人が増えると専門家の数が飽和することに繋がる。
簡単に言うと、「誰でも作りたい3DCGを作れるようになってしまう世界。」
ポケモンみたいなゲーム作りたいなぁってなったら、ささっとポケモンモドキみたいなのを誰でも作れるようになってしまう世界。
事実上は、著作権や版権とかで非現実的ではあるが、そういう世の中へと変化していくという事だ。
この時点で、「デジタル上でものを作る」というのが従来よりも簡単になった。また今後なってゆくだろう。
そして、私が思い描くその先が、『チュートリアルを読まなくとも、簡単に自分の思ったとおりに物事が出来上がっていく世界。』である。
これ読んでる方、みんなゲームを買ったら説明書よむかな?
今ってさ、説明書って紙じゃなくて、デジタルで見るフェーズになってるでしょ?私が言いたいのは、それがそもそも読む必要さえなくなるというフェーズ。直感的に、それを使用できる。
それってかなり理想的で、スムーズで、美しくて、直感的で、スマートだと思うのよ。
デジタルツールのマジョリティは、ゴツさより、スマートになっていくほうを選ぶようになってる。よりシンプルに、より簡易的に、万人にわかりやすく、でも拡張性もほしい!的な感じで。
だからチュートリアルというものが無くなり、チュートリアルを見なくても直感的に操作できるツールが生まれると予測できる。
そうなると、今まで専門知識が必要と呼ばれていたものに誰でもドンドン参入できるようになる。それによって、専門性は確かになくなる。まずくるのはデジタルクリエイティブツールだと思われる。Adobe製品には365日触れているが、毎年のツールの進化には驚かされる。より直感的にインプットができるようになってきたが故に、デジタル参入を諦めていたアナログを扱うクリエイター達もデジタルに挑戦するものが、増えてきている。
これらはとてもいいことだとは思うが、ただものを作るということに対しては、価値がググーーーんと下がるに間違いない。蒸気機関ができたときに、多くの仕事が無くなり、希少性がないから低賃金になり、という過去の事例が物語る未来を想像できる。
ツールを介して作りたいものを作れる世の中になったときに、どこに希少性があって、どこに価値が生まれるのか。
それは、まさにスティーブ・ジョブズだろうと私は考える。色んな国の色んな技術をかき集めて、iPhoneを生み出した。彼。スティーブ・ジョブズ。
その発明は画期的だった。
そこの部分を補える人材。
専門知識がいらないということは、技術はもうすでにある状態になることになる。
そうしたら、何と何を組み合わせれば、新しい価値を生み出すことができるのか。その部分を考えられる人こそがクリエイターとして生き残れるのでは無いだろうか。
これはあくまでそうなった未来のお話。
クリエイティブの未来は常にクリエイティブだ。
最後に、
この記事のトップ画像を見ていただきたい。この画像は、カメラで被写体を撮ったものなのか、3DCGなのか。あなたにそれがわからないようなら、その未来は来てるということだ。
12/24
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