【2年前の今日“2019年3月21日”】イチロー選手の現役引退表明。『掛け替えのない宝』、その橋渡し役を目指して
ちょうど2年前の今日“2019年3月21日”は、イチロー選手が東京ドームでプロ野球選手として現役引退を表明した日でした。試合終了後の東京ドームでの“あの時間”の後、ファンの仲間とともに、イチロー選手が会見で発する言葉を一つも取りこぼさないように耳をそばだてた日。この日を迎えると、昨年同様、言葉にし難いゾワゾワ感が。
“2019年3月21日”の試合途中、共同通信発のニュースが各自の端末を通じドーム内に伝播。それ以降の時間について、驚くほど鮮明かつ時系列に覚えています。“事実”と“感情”、それぞれ思い出すことができます。それ程までに、一瞬一瞬を自分に刻み込んだ時間。
イチロー選手は自分の生活の中に存在していたので、この2019年3月21日以降、自分の生活が歪な形になりました。ですが、イチロー選手はその後もたくさんの行動、言葉を届けてくれました。また、“現在”のものだけでなく、イチロー選手が残した『“これまでの”行動、言葉』も『掛け替えのない宝』です。
野球未経験の僕でも、イチロー選手の「物事への向き合い方、自分自身との向き合い方」から学び、発見、気づきを得続けています。「イチローが言っていること・考え方は、イチローだから体現できている」と固定観念によって遠ざけられるももになってしまうと勿体無いと思い…「もしかしたら自分にも活かせることがあるかもしれない」と、『掛け替えのない宝』の橋渡し役になれたらいいなと想い、プライベートでも仕事でもイチロー選手からの学びを言葉にしています。
◆以前ご取材いただいたyahoo動画
◆note マガジン:『「イチロー選手」研究室』~学び、咀嚼、実践、そして研鑽へ~
あれから2年経った今日2021年3月21日は、2年前のイチロー選手の会見から、以下2つについてお伝えさせていただきます。世界中でどなたかお一人でも、もし何か感じる方がいたら嬉しいです(原文ママです)
『あくまでも、「はかり」は自分の中にある』
└「若年層のキャリア伴走者になりたい」との想いを持ち、人事や広報という職種に向き合い、キャリアコンサルタントの学びを重ねている自分にとっては特別な言葉となりました。
<イチロー選手の現役引退会見より(2019.3.21)>
-子どもたちへのメッセージを
自分が熱中できるもの、夢中になれるものを見つけられれば、それに向かってエネルギーを注げるので、そういうものを早く見つけてほしいと思います。
それが見つかれば…自分の前に立ちはだかる壁にも、壁にも向かっていける、向かうことができると思うんですね。それが見つけられないと、壁が出てくると諦めてしまうということがあると思うので、いろんなことにトライして、「自分に向くか、向かないか」というよりも、自分の好きなものを見つけてほしいなと思います。
-生き様でファンの方に伝わっていたら嬉しいことは
生き様というのは僕にはよく分からないんですけど、うん…ま、生き方というふうに考えれば、先ほどもお話しましたけれども、人より頑張ることなんてとてもできないんですよね。
あくまでも「はかり」は自分の中にある。それで自分なりにその「はかり」を使いながら、自分の限界を見ながら、ちょっと超えていく、ということを繰り返していく。そうすると、いつの間にかこんな自分になっているんだという状態になって。
だから少しずつの積み重ねが、それでしか自分を超えていけないっていうふうに思うんですよね。一気になんか高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられないと僕は考えているので、地道に進むしかない。進むというか、進むだけではないですね。後退もしながら、ある時は後退しかしない時期もあると思うので。でも、自分がやると決めたことを信じてやっていく。
でも、それが正解とは限らないですよね。間違ったことを続けてしまっていることもあるんですけど、でもそうやって遠回りをすることでしか本当の自分に出会えないというか、そんな気がしているので。そうやって自分なりに重ねてきたことを、今日のあのゲーム後のファンの方の…気持ちですよね。それを見たときに、ひょっとしたらそんなところを見ていただいていたのかなというふうに。それは嬉しかったです。そうであれば嬉しいし、そうじゃなくても嬉しいです、あれは。
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