【投資編】FOMCや日銀会合、6月12日の週を振り返って

今週はアメリカのFOMC、EUのECB、日銀の政策会合、その他重要指数の公表等、イベントが多くありました。
簡単に振り返りたいと思います。

値動きの理論的な部分については以前のこちらの記事と合わせてお読みいただければと思います。
https://note.com/toshihoken/n/n53d605f67adc

まず、15日(木)午前3時にFOMCの結果が出ました。
結果は利上げ据え置きということでしたが、パウエル議長は年内にあと2回の利上げをするという発言をしました。
これによって、ドル高が進行し、14日(水)のドル/円安値139.275円から15日(木)の高値は141.490円までの変動幅がありました。
(もっとも、その後新規失業保険申請件数等の指数の発表や利益確定売りなどでまた140円を切るところまで一度戻りました。)
また、ダウは利上げ示唆によって反落しました。

15日(木)夜はECBの政策金利について、利上げの発表がありました。
これによってユーロ高が進行し、この日のユーロ/円の安値は151.565円、高値は153.670までの変動幅となりました。

16日(金)は日銀の政策発表があり、金融政策について金融緩和維持の発表がありました。
これによって円安が進行し、本記事執筆時点でドル/円は141.405円、ユーロ/円は154.705円まで高値更新しています。
日経平均株価も33,706円まで高値更新しています。

黒田前日銀総裁は円安は日本経済にとってプラスであると名言していましたが、植田総裁は今日の会見の中で円安にはプラスの面もマイナスの面もあると発言していました。
また、物価上昇による国民の負担についても十分に認識しているというような発言をしていました。
ただ、利上げをして景気を冷やして円安を食い止めることは否定的な発言もありました。
(現状を見れば、利上げをすること=景気を冷やすことではないようにも思いますが…)

植田総裁は黒田前総裁よりは慎重派な印象を受けますが、結局それでズルズルと円安が続いて物価上昇による国民負担が増え続けるのは避けてほしいですね…

一方で、投資の面で言うと株高が続く銘柄(特に円安で利益を得るような企業)はまだ安定しそうな雰囲気もあります。
(一部で「バブルだ」というような声も聞こますが…)

FXについては、ドル円は特に、140円台後半からは慎重になる必要があるかもしれません。
昨年、151.90まで円安が進行したとき、政府は単独為替介入を行なって144円台まで一気に円高になりました。
その3日後、また149円台まで円安が進行して再び介入し、145円台まで円高になりました。
そのような経緯があるため、市場は140円台の取引は慎重になり、思ったより円安が進まない可能性もあります。
ただ、円高になる理由も今のところあまりないでしょう。

直近5日間の各チャートです。

ドル/円
ユーロ/円
日経平均株価


以上、簡単に今週を振り返しました。
投資は一旦おいておいて、一般論として景気が良くなって暮らしやすくなるといいですね。

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