時流に乗れる商社とは?
商社の取組として参考になる点が多々ある事例です。
商品開発時は、小さな市場と思えても、経営に役立つことが明確になれば、時代の変化、技術の変化で、顧客が新たな市場を創ってくれます。
そのためには、世界で起こっている変化の芽、潜在需要を見つけられる情報網ですね。
商社に比べ、日本メーカーに元気がない理由は、この情報網が弱い点にあります。
【テレビメモ術 連続#111日目 】
<成功のポイント/工夫>
1)顧客ニーズ(Customer Value)からの商品化
・商品企画の発端は、アメリカの『牛の熱中症対策用』に開発された商品
・商品開発時に意識したこと
①広い場所を冷やす
②コストが安い
③牛舎で使う
⇨解決策:
・5.5m羽根で、30m四方に対流を起こす。
・強い風を送るのではなく、風速1mでも5度程度下げることができる。
・電気代も10分の1と低コストを実現。
2)市場性:牛舎以外の用途開発横展開が時代の流れに乗ったから
・「スパリゾートハワイアンズ」では、「ビッグアスファン」3台導入で、空調コストが、月約100万円削減
・今人気は「物流センター」用途
3)競争優位性(※専門用語参照)を生んだ機能を開発できたから
・羽根の先っぽの黄色い部分を曲げることで、風を全部つかまえて、斜め横に落とせる。
・棚の間でも1mの風速が得られる
<経営成果>
・「ビッグアスファン」全長最大7.9mという巨大扇風機で、アメリカでは、すでに15万台以上販売
・一台300万円~400万円未満
・中間価格350万円として、×15万台≒5,000億円の売上実績
<岩井コメント>
・アメリカの『牛の熱中症対策用』に開発された商品から派生して、建築物の柱無しでの大型化の波に乗って、新たな冷却技術として普及しています。豊田通商のホームページでは、
〇物流センター、ピッキングエリア、保管倉庫
〇組立工場、製紙工場、加硫工場
〇コイルセンター、スチールセンター
〇航空機格納庫、自動車整備場
〇温水プール、インドアテニス、スポーツジム、体育館
と記載されています。
その他、イベントホールも全国各地に設立されていますね。
コロナ禍で、世界的に、物流倉庫の大型化と数量の急増が必要ですね。
どんどん輸出して、外貨を稼いでほしいですね。
<専門用語解説>
競争優位性はどうやって築けば良いか?
マイケル・E・ポーターが、「3つの基本戦略」を提唱しています。
当事例では、下記2)の差別化に当たります。
3つの基本戦略
1)コストリーダーシップ戦略
2)差別化戦略
自社の製品やサービスを他社とは違う特異なものと顧客に認知してもらい、業界での優位性を築こうとする戦略。差別化は、商品の機能、技術力による品質、顧客サービスなどで行われます。
3)集中戦略
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コロナ収束宣言まで、毎日お役立ち情報を掲載する活動資金にさせていただきます。