ダイソーが、100円均一を始めた理由を知っていますか?
毎日連続#47日目 カンブリア宮殿から学ぶ真似る
<ダイソー誕生秘話>
自宅兼倉庫が放火で焼け残った商品の移動販売の準備をしていると、客が集まってきた。次々と値段を聞かれていくうちに、矢野社長は「もう全部100円でいいです」。これこそが「100円均一」誕生の瞬間で、矢野社長はこのときのことを「値段をつける暇がなかったし、人手がいない。仕方がなかった。本当は100円均一※にしたくなかった」と述べています。
【人が無理だと静止する市場こそ、ブルーオーシャン市場※になり得る】
<テレビ番組名>カンブリア宮殿から学ぶ真似る 2018/01/18(木)#570
安くても高品質!100均の王者が登場~唯一無二の薄利多売ビジネス
大創産業 代表取締役社長 矢野 博丈(やの ひろたけ)"
<成功のポイント/工夫>
①矢野社長の「志、理念」が確立されたから
②精鋭のバイヤー
③製造メーカーと共存共栄で、たゆまぬ商品開発
④フランチャイズチェーン方式の採用
⑤海外展開
⑥究極の薄利多売を実現するために、徹底したコストセーブを実行
⑦全社員が商品に愛着を持つこと
<成果 例>
・「ザ・ダイソー アルカキット錦糸町店」は広さ1000坪。国内最大級、月1億2000万円売上。扱う商品は実に5万点(2018年放送時)
・毎月10店舗ペースで出店攻勢、世界5000店以上。売上4200億円。"
<岩井コメント>
◆「生きるために、100円均一で販売を開始した」と矢野社長の発言。そして、「100円でも、客が銭失いだと思わない満足する商品を作ろう」と志を立てた姿を創造すると感動します。
◆ブルー・オーシャン戦略では、競争の激しい既存の「レッド・オーシャン市場(血で血を洗う競争の激しい領域)」ではなく、競争のない未開拓市場である「ブルー・オーシャン市場(青い海、競合相手のいない領域)」を切り開くべきだと説いている。
具体的対応策として、自分の業界における一般的な機能のうち、何かを「減らす」「取り除く」、その上で特定の機能を「増やす」、あるいは新たに「付け加える」ことが大切である。
また、それまでなかった企業と顧客の両方に対する価値を向上させる「バリューイノベーション」が必要だと主張している。
ダイソーは、
・「減らす」「取り除く」は、価格を100円均一にした。
・「バリューイノベーション」では、大量販売=大量仕入れ かつ、一括買い上げ方式の採用など、製造者へのメリット提供も図ったことが大成功につながった。
しかし、銀行からは、いつも、このビジネスは危険だからやめた方が良いと、矢野社長にしつこく迫ったそうです。常識破りができないと、ブルー・オーシャン戦略はとれないと言うことですね。"
<専門用語解説>
均一価格戦略、ワンプライス戦略のメリット
1)店のメリット:
・販売前準備:値付けやPOPへの価格記載が不要となり、簡素化される
・販売後対応:レジ処理も個数で計算可能。ただし、規模が拡大され、商品別在庫管理をする場合はPOS連動など、商品数が多いだけにコスト増大要因となる。割り切りが必要。
2)顧客メリット/消費者心理
:100円均一は、どれを買っても一個100円なので安心感があり、ついつい衝動買いをしてしまう。
:ただし、過去は、「安物買いの銭失い」として安すぎは敬遠、卑下されていました。この流れを変えたのがダイソー品質ですね。
祝い中小企業診断士が解説するテレビメモ術#47
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