中古品流通のポイントはデータベース創り
コロナ禍で、不況が来ると中古品市場がますます成長しそうです。
ただし、市場は拡大しても店頭販売が伸びるかは難しい部分があります。そうです、ネット販売との競争がし烈になってきているからです。
どうやって乗り越えたら良いでしょうか?
ヒントは番組を良く観ると解ります(当noteで解ります)
中古釣り具店の「タックルベリー」の名前は、初めて知りました。
釣りに興味が無い人にも、知名度を高める工夫が今後の課題ですね。
がっちりマンデー 2020/07/05放送
「CM2の後で」はホントに儲かってる?
https://gacchiri.tv/n/n20a6092faa80
中古釣り具店の「タックルベリー」
<成功のポイント/工夫>
1)中古釣具販売市場のさきがけ企業、先行者利益(※下段専門用語参照)を得ている(創業20年)
・釣り道具中古市場の困難点は、商品数が非常多く、(買取価格)値付けが困難
2)素人でも買値を決めれる「買取システム=相場検索システム=売買価格データベースを構築
・釣り市場を知らない社長でも、店頭で買取ができるシステムを作る必要があった。
・システムに登録されている商品情報は、12万種類以上
3)シーズン終了前に在庫を完売する販売促進策を実施
・規定の在庫期間より長い滞留在庫品は、販売価格を下げる、買い取り価格も下げるシステムを構築
・人気のあるジャンルが地域ごとに違いため、ある店舗で買い取ったものを、売れている別の店舗に移送して完売させる仕組み
<成果>
・2000年の創業、2019年売上119億。ベトナムやタイなど全6カ国に出店、なんと216店舗!
<岩井コメント>
1)個人から個人のネット販売で一番不安な点は、販売者は「良品」と言っても、自分が考える「良品」の基準に合致するかが不安になる点です。
ここが、店頭での販売とネットでの販売の大きな違いですね。
タックルベリーの真の強みは、「品質基準の安心感の提供」だと思います。
ですから、タックルベリーは、ネット販売をしても、店頭での商品価値評価に安心感を持っている釣りファンは、個人から直接購入するより、迷うことなくタックルベリーのeコマースを併用すると考えます。
ですから、タックルベリーは、リアル店頭の評判がある間は、eコマースも伸びるという図式になると考えます。
2)中古品市場は、商品別に突出した企業が出現する
・「トレジャーファクトリー」は、中古家電品や中古家具に強い。トレジャーファクトリーも、「商品の販売データから買取価格データベース」を創っているから競争優位性が発揮されています。
中古機器販売は、商品売買のデータベース構築がキーファクターとなっています。
※トレジャーファクトリー社の経営分析結果は、テレビメモ術#8をご覧ください。
<専門用語解説>
先行者利益とは、潜在需要時代に最初に市場参入することで、市場が顕在化すれば、全体の利益を独占、または多数獲得することができることです。
ただし、最近は、先行者利益のメリットが本当にあるのか?という議論も出ています。
逆に、2番手、3番手の後発者メリットは、
・潜在需要が顕在市場になっているため、大企業が参入しやすくなる
・一時的に先行者利益を獲得した先行企業と差別化することで、既存市場と拡大市場を獲得できる
・徒労に終わる開発コストを低減できる
などがあります。
お祝い中小企業診断士が解説するテレビメモ術#81
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