ルックバックを観る

チェーンソーマンで人気となった藤本タツキの短編を映画化したアニメ作品です。ただ映画というには短い,1時間にも届かない上映時間は正直、物足りなさを感じます。
ということで、当初は観る映画リストから外れていたのですが、どういうワケか人気があるっぽいのです。
私が中心で観る映画館は吉祥寺なのですが、なかなかのヒット映画でないと毎回ソールドアウトにはならないのですが、公開初週のルックバックは、そんな感じの印象でした。
原作はこのマンガがすごいの男まんがの一位になったこともある作品ですが、さすがにそれが引きになってこの結果になったというのはちょっと説得力が弱いです。そういう肩書きの作品は今までもいくつもあり、それなりのヒットをしたものも多いですが、すべてでそうなっているわけでもありません。
一説には初回入場者特典が豪華だったという話もありますが、それだけで、そこまでの結果が望めるとは正直私は思わないです。
ただ20代を中心とした若い世代の支持というのは、そうなんだと思います。私が観た回のお客さんもそんな感じでした。
物語は小学生で4コママンガを描いてた子が,自分より絵が上手い引きこもりの同級生に触発され成長し,挫折しつつも,一緒にマンガ家として成功するも途中,絵の勉強をしたい意欲にかられて袂を分ち,別々の人生を歩む2人の可能性の物語です。
短い物語の中にも葛藤や挫折,成長,決断が2人それぞれの想いが描かれていて面白い作品でした。
葛藤や挫折に感じて説明くさくなかったのが、もしかしたら今っぽいのかもしれないとも思いました。
なぜこれほどの評判なのかは正直、よくわかりません。ただ、吉祥寺の映画館では二つを使って二週目には倍の上映にしてもなお,満員になるほどなので、人気は本物だと思います。
まあ、ヒットの理由なんて実際問題よくわからないものではあると思うのですが。

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