ライオンキングムファサを観る
ライオンキング ムファサを観ました。前作同様に超実写版、まあ全編CGなのですが、実写にしか見えないような映像です。
ただ、その衝撃は前作を見ればありません。映像的にはもしかしたらいろいろと進化したのかもしれないのですが、その進化はまったく感じられませんでした。まあ、スゴい映像であることは間違いないと思いますが、個人的にはそれ以上のものがありませんでした。
話もライオンキングの前日譚ということですが、物語としては単純なメロドラマ、みたいな感じであまり工夫があるものではありませんでした。ただ、個人的な意見を言えば、それはこの作品の中では,高い評価ポイントです。というのも、この作品は登場するキャラクターがすべてリアルな動物です。主人公もライバルもヒロインもライオンです。もちろんルックスでいろいろと特長付けはなされています。しかし、カートゥーンのキャラクターのようにカリカチュアライズされた特長付けではもちろんありません。実写のようなリアルになってしまうと、アップならまだしも引きの映像になるとキャラクターの見分けという点だけでも混乱が生じてしまいます。この状態で複雑な物語が展開されてしまうと、もう作品自体何が何やら理解困難な状態に陥ってしまう可能性が結構出てくるように思うのです。そういう意味で今作はわかりやすく、そこは評価できるポイントなのだと思います。
ただ、個人的にはそれくらいしか評価できるポイントがなかったのも事実で、ピンとこなかったというのがこの作品の総評になります。まあ、もともと前作のライオンキング超実写版もその映像のクオリティにこそビックリはしましたが、映画として面白かったかと言われれば、正直パッとはしていないのです。世界的な大ヒットをしたものの私の心には響きませんでした。まあ、この類の作品が私の趣味ではないということなのでしょう。