思考と意識と魂

前回、恐怖のお話をしましたが、その恐怖を終わらせるには、常に湧き上がってくる思考を見ていく必要があります。思考とは、過去の記憶や経験から来るメカニズムであり、顕在意識から潜在意識に至る意識の全過程から来る、外からの情報や教育による思い込みであると。その根底には信仰、教義、観念、理性などがあり、それらの中心となるものが恐怖から来ているということなんですね。そして私たちはその恐怖から目をそらし、恐怖から逃げることで起こってくるものが思考であるともいえます。そういう意味では、思考が現実を創るというスピリチュアルでよく使われる言葉にもトラップがあります。この恐怖から逃げることによる思考で現実を創るとどうなりますか？あなたが望んでいる現実ではなく、あなたが恐怖に思っている現実を創ることになります。ちなみに意識と思考は違います。意識とは私が私であるということを認識していること、私という存在を認識しているのが意識なのです。なので意識を変えることはできません。意識を改革することはできません。それはあなたという存在を否定したことになります。しかし思考は変えられます。思考は改革できます。思考改革すなわち洗脳です。この思考にはワナがあります。思考の根源は恐怖です。恐怖は外面的な安全性を求めるために権力や階級や地位、名誉などにすり替えてしまいます。それを望むことで結果的に戦い争い、競争の原理からは逃れられません。そうやって競争社会が出来上がります。その根源は恐怖から来る思考です。

では、魂とは何でしょうか。結論から言いますと、全ての存在には魂があります。この地球上にある存在すべてのもののみならず、宇宙に存在するすべてのものに魂があります。そしてそれは大元のすべてであるものの一部です。つまり私もあなたも、動物たちも、植物たちも、鉱物たちも、虫や微生物たちも、そして人工的につくられた家や車や家具などありとあらゆるこの世に存在するもの、そしてあの世の次元の違う世界の存在も、次元の違う宇宙の存在たちともすべて魂のレベルで繋がっていて、元は一つなんですね。なぜならすべてであるものから派生したものだからです。このすべてであるもののことを神と呼んでもいいでしょう。なので私たちはあらゆる存在とすべてひとつであり、たとえばあなたは私であり、私はあなたなのです。神はどこか高次元の遠い外側にいるのではなく、私でありあなたの中に存在するものなんですね。なので特定の宇宙の存在である支配層を神と崇める宗教はおかしいのです。宗教は人を支配するために作った非常にユニークな支配システムです。このような分離の意識は対立を生み出します。人は外側ばかりに意識が向かい、自分が何者であったのかを見失います。そして外側からの情報を自分自身だと錯覚してしまい対立の波動を広げるようになります。そして戦い争い、比較、ジャッジのあふれた世の中となります。この地球はまだまだ戦い争いが絶えません。これでは分離がより激しくなるだけです。私たちは元一つですべてなるものと繋がっているいということを忘れることで、あえて分離を経験するためにこの地球次元に生まれてきています。そしてその分離の困難な経験することで魂の向上を促しているのです。魂は常に向上したいのです。なのでたとえばあなたが理想とする世界を実現したいがために思考したことが必ずしも実現しないことがあるのには理由があります。イメージや思考が足りないのではないのです。魂が、そのあなたが望む方向ではないよと教えてくれているのです。魂は常に向上をしたいので、その向上のためにはあなたが望む方向ではない別の現実をつくることもあるのです。なので安心してください。宇宙の流れに乗るということは魂の声に耳を傾けて、あるがままに生きるということです。本来は魂と意識と思考が一致していることが望ましいのです。それが一致していると全てがうまくいくようになります。これが統合です。外側からくる情報に洗脳された思考で行動すると、うまくいかない現実をつくることになります。それが分離の思考であり、結果的に戦い、争い、競争、ジャッジの世界を創造します。魂はそれに気づけよと促すために、戦い、争いの現実を経験させることもあるのです。

ちまたに言われている次元上昇、アセンションとは、この魂の声に耳を傾けて、意識を魂の声に統合させることでもあるのです。

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