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ザッツ・エンタテインメント!

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MGMミュージカル黄金時代を支えたプロデューサー、アーサー・フリードとその時代についてまとめた原稿です。
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#バズビー・バークレイ

”The Gang's All Here”『バスビー・バークリーの集まれ!仲間たち』(1943年12月24日米公開・FOX・バズビー・バークレイ)

”The Gang's All Here”『バスビー・バークリーの集まれ!仲間たち』(1943年12月24日米公開・FOX・バズビー・バークレイ)

ハリウッドのシネ・ミュージカル史縦断研究。5月25日(水)は、ついにというか、いよいよ、バズビー・バークレイの”どうかしてる”センスが大爆発した世紀の怪作”The Gang's All Here”(1943年12月24日・FOX)をアマプラで字幕版(ジュネス企画版)をスクリーン投影。長らく日本未公開、テレビでも放映されていなかったが、DVDの時代になって『バスビー・バークリーの集まれ!仲間たち』と

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『ワンダー・バー』(1934年3月31日米公開・ワーナー・ロイド・ベーコン)

『ワンダー・バー』(1934年3月31日米公開・ワーナー・ロイド・ベーコン)

ハリウッドのシネ・ミュージカル史縦断研究。5月8日(日)は、バズビー・バークレイが油の乗り切っていた時期の”Wonder Bar”『ワンダー・バー』(1934年・ワーナー・ロイド・ベーコン)を米盤DVDでスクリーン投影。タイトルはドイツ語で「素晴らしい!」の意味のwunderbarを引っ掛けたもの。主演は『ジャズ・シンガー』(1927年・ワーナー)でトーキー・ミュージカルの時代の幕開けをしたアル・

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『泥酔夢』(1934年8月16日・ワーナー・レイ・エンライト)

『泥酔夢』(1934年8月16日・ワーナー・レイ・エンライト)

シネ・ミュージカル縦断研究。バズビー・バークレイの1930年代ワーナー・ミュージカルを連続鑑賞。昨夜は1934年、プレコード期に、バークレイのセンスが大爆発したDames『泥酔夢』(1934年8月16日・ワーナー・レイ・エントライト)を米盤DVDでスクリーン投影。改めて観ると、やっぱり「どうかしてる」センスの大洪水!

前年、バークレイは『四十二番街』『フットライトパレード』『ゴールドディガーズ』

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『大学祭り』(1937年10月4日・ワーナー・ウィリアム・ケイリー)

『大学祭り』(1937年10月4日・ワーナー・ウィリアム・ケイリー)

ハリウッドのシネ・ミュージカル縦断研究。バズビー・バークレイがプロダクション・ナンバーを手がけた1930年代のワーナー作品を連続鑑賞。昨夜は、ディック・パウエル主演のカレッジ・ミュージカル”Varsity Show”『大学祭り』(1937年10月4日・ワーナー・ウィリアム・ケイリー)を、米盤DVDでスクリーン投影。

クライマックスのブロードウェイでのショー場面のプロダクション・ナンバー”Have

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『聖林ホテル』(1937年・ワーナー・バズビー・バークレイ)

『聖林ホテル』(1937年・ワーナー・バズビー・バークレイ)

ハリウッドのシネ・ミュージカル縦断。ディック・パウエル&バズビー・バークレイ監督による音楽映画の佳作『聖林ホテル』(1937年・ワーナー)を米盤DVDでスクリーン投影。ハリウッドを舞台にしたコメディ数あれど、何度見ても満足度が高い。主題歌は、リチャード・A・ホワイティング作曲、ジョニー・マーサー作詞による”Hooray for Hollywood”。メロディを聞けば誰でもわかるスタンダード。NTV

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『夜は巴里で』(1938年・ワーナー・レイ・エンライト)

『夜は巴里で』(1938年・ワーナー・レイ・エンライト)

ハリウッドのシネ・ミュージカル縦断研究。バズビー・バークレイのワーナーでの最後の年となった1938年のミュージカル・コメディ”Gold Diggers in Paris"『夜は巴里で』(1938年・ワーナー・レイ・エンライト)を米盤DVDでスクリーン投影。「ゴールドディガーズ」シリーズ第六作目となるが、初期のプレ・コード期のような、ショー・ガール「金持ちの鼻の下を利用して大金をせしめる」”ゴールド

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『踊る三十七年』(1936年・ワーナー・ロイド・ベーコン)

『踊る三十七年』(1936年・ワーナー・ロイド・ベーコン)

ハリウッド・ミュージカル縦断。バズビー・バークレイのワーナー時代を鳥瞰すべく連日スクリーン投影。シリーズ五作目”Gold Diggers of 1937”『踊る三十七年』(1936年・ワーナー・ロイド・ベーコン)を米盤DVDで久々に堪能した。”Gold Diggers ”シリーズは、サイレント時代の『百花笑えば』(1923年・現存せず)、トーキー初期の『ブロードウェイ黄金時代』(部分的に現存、この

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『四十二番街』(1933年・ワーナー・ロイド・ベーコン)

『四十二番街』(1933年・ワーナー・ロイド・ベーコン)

シネ・ミュージカル縦断。”ダウン・オブ・サウンド”つまり源流を辿るという意味で、昨夜の娯楽映画研究所シアターは、バズビー・バークレイの「万華鏡的」ミュージカルを世界に知らしめたマスターピース”42nd Street”『四十二番街』(1933年・ワーナー・ロイド・ベーコン)をスクリーン投影。

アマプラで配信中のジュネス企画の字幕版は初めて観た。1980年、ブロードウェイでガワー・チャンピオン演出に

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『ゴールド・ディガーズ36年』(1935年・ワーナー・バズビー・バークレイ)

『ゴールド・ディガーズ36年』(1935年・ワーナー・バズビー・バークレイ)

シネ・ミュージカル史研究。Gold Diggers of 1935『ゴールド・ディガーズ36年』(1935年・ワーナー・バズビー・バークレイ)をアマプラでスクリーン投影。バークレイの「万華鏡的」ミュージカル・ナンバーをたっぷり味わう。

 アメリカ公開は1935(昭和10)年3月16日。日本では同年11月に封切られた。エノケン映画『エノケンの近藤勇』(P.C.L.・山本嘉次郎)の封切りが10月11

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『フットライト・パレード』(1933年・ワーナー・ロイド・ベーコン)

『フットライト・パレード』(1933年・ワーナー・ロイド・ベーコン)

バズビー・バークレイ演出によるワーナー・ミュージカル研究。ジェームズ・キャグニーが八面六臂の大活躍する”Footlight Parade”『フットライト・パレード』(1933年・ワーナー・ロイド・ベーコン)を娯楽映画研究所のスクリーンで投影。これもアマプラで字幕版を配信している。

この年だけでも『四十二番街』(3月9日)、『ゴールド・ディガーズ』(5月27日)に続いて『フットライト・パレード』(

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『ゴールドディガーズ』(1933年・ワーナー・マーヴィン・ルロイ)

『ゴールドディガーズ』(1933年・ワーナー・マーヴィン・ルロイ)

シネ・ミュージカル横断。草創期のワーナー作品ということで、ドル箱シリーズ”Gold Diggers of 1933”『ゴールドディガーズ』(1933年・ワーナー・マーヴィン・ルロイ)を久しぶりに堪能した。アマプラでこの時期のハリウッド映画がたくさん配信されているのは、気軽に映画史に触れるチャンスでもある。

 この映画が作られた1933年は、まだ、ヘイズ・コード前夜の”プレコード期”で、セックスや

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