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【75】老後の生活に2000万円は本当に必要?〜私たちにできる工夫とは〜

老後の生活費について、あなたはどのくらい考えたことがありますか?
「老後2000万円問題」という言葉がありますが、果たして本当でしょうか?

これは、一生懸命働いたあとの穏やかな日々を支えるために、私たちがどれだけのお金を用意しておく必要があるのか、という大切な話です。でも、2000万円と聞くと、手が届かないような大金に思えるかもしれませんね。実際、そんな大きな金額を準備できる人は、そう多くないでしょう。

そもそも、この2000万円問題は、どのような根拠があるかわかりますか?
これは、夫が65歳以上、妻が60歳以上の高齢夫婦、無職世帯を想定しています。計算によると、公的年金を含む実収入が2人で約20万5000円、快適に生活するためには約26万円が必要だとされています。つまり、毎月約5.5万円を貯蓄から賄わなければならないことになります。そして、退職後30年生きることを仮定して、総額で約2000万円の貯蓄が必要だというわけです。

しかし、本当に2000万円もの大金が必要なのでしょうか?
快適に生活するために、約26万円も必要なのでしょうか?
多くの人は年金だけで生活していますし、困った時には生活保護という選択肢もあります。大事なのは、お金をどのように使うか、と言うより、何にお金を使わないかを考えることです。

生活レベルを一度上げてしまうと、それを下げるのは難しいものです。なぜなら、私たちは変化を好まないからです。脳が現状維持を求めるように出来ているんです。でも、脳は簡単にダマすことができます。そのためには、頭の中で考えているだけでなく、実際に行動することです。自らお金に対する考えを改め、「必要のない物は買わない」と決めて、それを実行するしか方法は無いのです。

私もよく100円ショップに行きますが、本当に必要ない物は、たとえ100円でも買わないようにしています。でも、ビジネスや生活に必要なものであれば、たとえ高価でも、躊躇うことなく購入します。なぜなら、それは目標を達成するものとして、そして普段の生活の必需品として、「無くてはならないもの」だからです。

逆に言えば、ほんとうに「無くてはならないもの」でなければ、一切買う必要が無いということです。「迷ったら買わない」と決めておけば良いかもしれません。なぜなら、ほんとうに必要なものは、迷わず買わなければならないからですね。

快適な生活というのは、あれもこれもと物欲を満たすことではありません。もちろん、必要最低限の「衣食住」にかかるお金は必須です。しかし、いくら物をコレクションしたところで、どうせ向こうの世界には何も持って行けないのです。それは、いつか不要になって手放すか、他人の手によって処分されてしまう運命にあるのです。

私が一番お伝えしたかったのは、快適な生活をするために本当に大切なのは「物」だけではないということ。それは「目に見えないもの」なのかも知れないということです。

これらを意識し実行した上で、お金がなくても快適に生活できる方法を見つけることができれば、それは大きな財産と言えるでしょう。無駄遣いを減らし、本当に必要なものにだけお金を使う。そうすることで、2000万円という大金がなくても、心豊かな老後を過ごすことは可能なのです。

★ワンポイント

老後の生活に2000万円は必ずしも必要ではありません。大切なのは、何にお金を使うか、そして何にお金を使わないかを考えることです。無駄遣いを減らし、必要なものにだけ投資することで、限られた資源を最大限に活用しましょう。

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