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【88】心から楽しむ秘訣

私たちは日々、様々な活動や楽しいことに挑戦します。しかし、時には何かをしていても心がそこになく、本当の楽しさを感じられないことがあります。このような状況で大切なのは、「何をするか」よりも「どんな気持ちでそれをするか」ということです。

例えば、家族や知人とどこかに出かけても、心が他のことでいっぱいだと、せっかくの楽しい時間も本当に楽しむことができません。反対に、何をしている時でも、その瞬間に全ての注意を向け、心を込めて行動することで、より深い喜びを感じることができるのです。

私はよく、「Have:何が欲しいか」「Do:何をしたいか」「Be:どうありたいか」の3段階に分けて物事を考えています。中でも最も重要なのは「Be:どうありたいか」です。目標を達成することも大切ですが、その過程で「どのような人間でありたいか」を考えることで、行動に深い意味を持たせることができます。例えば、「誰かを助けたい」と思った時、単に行動するだけではなく、その行動を通じて「思いやりのある人になりたい」と願うことが、自分自身の成長につながります。

この考え方を日常生活に取り入れることで、小さなことにも喜びを見出し、自分自身の感情により敏感になれます。たとえば、会社での小さな成功を心から喜び、たとえ失敗しても、それを成長の機会として捉えることができるようになります。こうした姿勢は、人生においても大きな力となります。「生活費のため」「家族のため」「地位・名誉のため」と捉えるのではなく、それを通じて「自分がどんな人間でありたいか」を考えてみましょう。

逆に言えば、どのように考えても、それが見えてこないなら、キッパリと切り捨てて他の道を選びましょう。ここで重要なのは、「どのように考えても」という部分です。中には、それぞれの事情で、やりたくないことでもやらなければならない人も多いでしょう。だったら、その中に「自分が本当に目指したいこと」があるか、徹底的に掘り下げて探してみましょう。それでも、どうしても見つからなかったら、思い切って別の道を選択した方が良いということです。このプロセスで、私は家族から冷たい視線を浴び続けましたが、誰に何と言われようと、「自分がどうありたいか」を決めるのは「自分」しかいません。私もそうすることで、毎日の生活がより充実したものに変わりました。

どんなに一生懸命努力しても、それに心が伴わないと、本当の楽しさや満足感を得ることは難しいです。それでも良いなら私は決して無理強いはできませんが、そういうことは決して長続きしませんし、時間を無駄にするだけだと思っています。

もちろん、これには賛否両論があるかも知れませんが、人生は一度きりです。今こうしている間にも、時間は刻一刻と過ぎ去っています。一生の時間は限られています。どうせ同じ時間を費やしてやるなら、心を込めて取り組めることを選んだ方が、人生に大きな喜びを見い出すことができるのです。

★ワンポイント

大切なのは「何をするか」ではなく、「どんな気持ちで行動するか」「どうありたいか」です。この二つを心に留め、日々の生活に取り入れてみましょう。そうすることで、小さな瞬間から大きな喜びを感じることができるようになります。

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