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伝説の求人広告にリスペクトを込めて、マツリカの求人用コピーを作ってみた

こんにちは!マツリカの佐藤です。
突然ですが、皆さんはこちらの求人広告をご存知でしょうか?

『求む男子。至難の旅。僅かな報酬。極寒。暗黒の長い日々。絶えざる危険。生還の保証無し。ただし、成功の暁には名誉と称賛を得る。』

1900年代初頭、探検家アーネスト・シャクルトンが南極探検隊の隊員を募集するために、新聞の片隅に掲載した伝説と言われる求人広告です。このわずか3行の広告に、 5,000名以上の応募があったといいます。

私がCorporate管掌として自らHRを担当していた時期、この求人広告にインスパイアされて作ったコピーがあります。その当時は会社紹介資料の最終頁に載せていました。再び仲間集めに邁進せんとする今、その意味を紐解いていきたいと思います。いざ書いてみるとわりと長文になりましたが、サクッと読めると思います。


掲げていたコピー

『求む挑戦者。終わりなき旅。未知のプロダクト、激ムズ、世界制覇への長い日々、絶えざる競合、活躍の保証無し。ただし、成功の暁には名誉と称賛を得る』

求む挑戦者

私達マツリカはMazrica というブランド名でSaaSプロダクト(SFA/CRM/MA)を提供しています。SalesTech業界では多くの素晴らしいプレイヤーが生まれていますが、SFA/CRMど真ん中という意味では業界最後発と言ってよいと思います。巨人も多いレッドオーシャンではありますが、ここで為すべきことがあると考え、ジャイアントキリングを起こすべく日々奮闘しています。そういう意味で我々の日常は、創造性をフルに活かした挑戦の繰り返しであると言え、自らその挑戦機会を作り出していく、そんな仲間を求めているのです。

終わりなき旅

これは私達に限らずSaaSの宿命とも言えますが、売って終わりの世界ではありません。むしろそこからがスタートです。お客様の期待をしっかりと受け止め、フラットな信頼関係を築きながら、お客様と握った成功へと併走していく。言葉にするとシンプルですが、そんな簡単なものではありません。単なる御用聞きであってもいけないし、相手を無視した一方的なアプローチでもいけない。また利用満足度を高めることだけに終始していては本来の目的が果たせないことも往々にある。

そして価値を提供し続けるためには、プロダクトも進化し続けなければいけません。ある意味で「永遠のβ版」として、自社一丸となってブラッシュアップをしていくことになります。そこには既存のお客様の要望があり、新たなお客様の期待があり、我々の信念があり、時にそれらは葛藤状態になります。そう、この旅は葛藤と向き合い続ける旅とも言えるのです。

未知のプロダクト

矛盾しているように聞こえるかもしれません。SFA/CRMではないのか?と。そうでもあり、そうではない、というのがその答えになります。私達はCRM2.0を掲げ、CRMの再発明に取り組んでいます。それこそが、先に書いていた「為すべきこと」の正体の一つです。営業活動の効率化を目的に「管理する」ためのツールとしてのSFA/CRM。そのために「データの記録(情報の蓄積)」に重きが置かれ、管理者視点で機能が複雑化しているのが現状です。

我々はそのアンチテーゼとして、現場ファーストを第一に、後発の強みを活かして最初から「現場のためのデータの活用」を前提としたプロダクト開発を進めています。そして多くの会社の躓きポイントである設定・入力・運用のハードルを圧倒的に下げることにも向き合い続けています。それができれば、世の中の営業パーソンは生産性を高め、より創造性を発揮するはずです。それは素敵な購買体験が溢れる社会の実現を意味します。世の中を見渡しても、これらを実現するSFA/CRMはまだ無いはずです。だからこそ、他社を真似ていても実現はできず、自分達で見出していかねばならない難しさがあるのです。

激ムズ

これには2つの意味があります。一つは領域の広さ。営業活動は前後・左右に連なりがあります。いきなり営業スタート!ということではなく、その前段階にはマーケティング活動が行われていることも多いでしょうし、営業が受注して終わり!ではなく、弊社のようにカスタマーサクセスや納品チームに引き継いでいくこともあるでしょう。またその活動は営業サポートやバックオフィスなどが支えているはずですし、事業内容によっては開発チームとの連携なども必要になってくるはずです。そして、その活動の結果は経営層や経営企画・事業企画などに展開されていきます。SFA/CRMを提供する私達もそこに無関心であっては価値発揮できません。実際にそれらの領域を整理する中で望ましい営業活動が描けるものです。そして各領域にもツールは存在しますので、必要に応じてその内容も理解しておく必要があります。

加えて、2つ目として自社がモデルケースであり続ける必要があります。弊社のセールスやカスタマーサクセスは、「営業パーソンに対して営業」を行うことになります。我々が相手にとって芯を食わない、もっと言うならば不快な営業をしてしまえば、プロダクトの信頼性まで一気に損ねてしまう危険性があります。つまりは常に自分自身も商品サービスの一部としてダイレクトに問われ続けているということなのです。

世界制覇への長い日々

私達の旅は日本に留まるものではありません。この領域のプレイヤー自体が海外企業も多いことで分かるように、ある意味でローカライズの要素が少なく、世界で勝負することも視野に入ってきます。ただBtoCに比べるとBtoBは地道な積み上げがモノ言う世界でもあります。日本、そして世界のお客様の期待に応えようとするには、まだまだ足りないものはたくさんありますし、一朝一夕になせることではありません。SFA/CRMという企業体力も必要なプロダクトを磨き上げ続け、届け続ける胆力が求められるのです。

絶えざる競合

国内に限定するとSFA/CRMど真ん中のプレイヤーでは業界最後発である、と冒頭に記載しましたが、そもそもこの業界には海外のビックプレイヤーや日本の老舗企業が数多く存在しています。だからこそ、国内では挑戦しようとする企業も少ないのかもしれません。一方で、既にレッドオーシャンと言える業界ですが、グローバルに目を向けるとさらにスタートアップは生まれています。我々が起業前に調べて試したサービスも、その多くが海外サービスでしたが、これまでがそうだったように優良スタートアップ(が生み出すサービス)は軽々と国境を超えてきます。

また、SFA/CRMという「カテゴリー」で捉えるのではなく、営業の効率化・営業パーソンの生産性向上・購買体験の向上など「課題(テーマ)」で捉えた場合、営業市場が大きいが故に潜在的な競合は驚くほど多く存在するだろうと考えています。私達が目指す世界観からすると、そのような空間軸を持って意識しなければなりません。

活躍の保証なし

これらの前提を理解した上でJoinしてくれるなら、それは非常に嬉しいことではありますが、必ずしもあなたの活躍を約束できるわけではありません。もちろん、会社としてオンボーディング支援は行っていますし、各チームメンバーもサポートしてくれます。情報もかなりオープンにされていますし、質問や相談もしやすい雰囲気だと思います。そして何よりも主体性に基づく挑戦を後押しする会社ですし、各々が最大限パフォーマンスを発揮できる環境をできる限り選択できる自由があります。

しかし、極端に言うならこれら全部はおまけです。その本質は本人の覚悟、そして約束と実行の積み重ねであり、その先にあなたが活躍する未来が出現します。マツリカにJoinすれば、祭り化して働けるわけではありません。祭り化して働き、己が強みを活かして輝くメンバーによってマツリカが創られているのです。

ただし、成功の暁には名誉と称賛を得る

ついに最後になりました。これまでの文章を読んで「こんな割に合わない状況に飛び込む人なんているわけがない…」そんな風に感じますか?合理的に考えれば、確かにそうかもしれません。挑戦難易度は非常に高く、そこに向き合い続けてなお、必ず報われるとも限りません。中途半端な結果に終わることも当然起こり得ます。
 
ただ、どうですか?本当に我々が、私達のSensesがCRM2.0を実現し、誰もが知るSalesTechの巨人達へのジャイアントキリングを果たした先に全く違った営業世界が広がるとしたら。自由で創造性溢れる営業活動によって、営業パーソンの効力感が高まるだけでなく、その先にいるお客様の購買体験も向上する…。そんなことを成し遂げられるとしたらワクワクしてきませんか?簡単で勝ちが見えている勝負に必ずしも人の心は動きません。なぜなら人間は完全合理な生き物ではないからです。限定合理的な感情人なのです。そういう意味では、むしろ未知の世界への開拓やリスクを取った挑戦には心が動かされるのです。

この文章を読んでいただき、少しでも気になると感じた方は、ぜひお気軽に私にご連絡いただければと思います!


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