今、改めて「祭り化」について考えてみる①
「祭り化」という言葉を初めて聞く人も多いだろうと思います。それもそのはず。この言葉は私の造語です。ただとても大切にしてきた「言葉」です。
私が前職時代に感銘を受けた考えの一つに「世界とは認識主体によって創造された言葉の網の目である」というものがあります。言葉によって世界を分節しているということです。
この考え方からすると、世界を変えるというのは突き詰めていくと、「新しい言葉を生み出して波及させていくことであり、新しいラベリングを行うこと」だと学びました。
それ以来、私は自分が実現したい漠然とした世界観や概念に相応しい新たな言葉を、自分が世の中に広めていきたい新たな言葉を、探し続けていたのです。
その果てに生まれた言葉が「祭り化」なのです。これまでに表現しきれなかった世界を表すオリジナルな言葉として普及させること。この言葉が市民権を得れば、多くの人がその世界・状態をイメージできて目指せるようになる…そんな素敵なことはないと思っています。
ちなみに「祭り化とは何なのか?」という点に関しては、その時点での考えは既に何度かまとめたことがありますので、本noteの最後にある過去のコラムを読んでいただけると嬉しいです。
そんな私は、マツリカを共同創業するタイミングで、ミッションにはこだわりたくて、祭り化という言葉を使いたいと伝え、創業メンバーで話し合って「世界を祭り化する」というミッションが生まれました。
そこから創業以来、ミッションに支えられて、事業・組織とも着実な成長を実現してきましたが、組織が拡大する中で、さまざまなバックグラウンドのメンバーの入社も増えてきました。価値観が散在することなく、全員がベクトルを揃えて走れるよう、昨年にコーポレートリブランディングを行い、新たなビジョンを策定するに至りました。とても力強く素晴らしいビジョンになったと思います!
こうして「マツリカのミッションとしての祭り化」は無事にその役目を終えたわけですが、「祭り化という言葉」「祭り化という概念」は、これから先も広め続けたいと私は考えています。
また過去のコラムを読んでいただければ分かりますが、私は「どうすれば祭り化という状態を実現できるのか?」を考えて、成立条件をまとめています。これは結果論としての祭り化状態から、再現性ある方法論としての祭り化理論への昇華にチャレンジしているということです。
これまでは祭り化するための条件をブラッシュアップすることなく、祭り化理論への昇華のための試行錯誤も滞ってしまっていました。ただ、祭り化がミッションから解放された今、私が大切にする言葉であり、概念としての「祭り化」に改めて向き合おうと考えて、スタートしたのが本noteになります。
ここ数年で私自身も組織づくりに関するインプット/アウトプットも増えてきましたので、それらの知見を改めて祭り化条件として再整理するチャレンジとも言えます。
これから不定期にはなると思いますが(笑)、最新版としての「祭り化するための条件」をまとめていきますので、興味を持っていただける方はぜひこれまでの祭り化についても、以下のコラムを通じて触れてもらえると嬉しいです。
▼参考:祭り化について書いた過去のコラム
▼参考:熱狂する組織作りについて書いた記事
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