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330日間の育休を取得してよかった3つの理由

本当にあっという間。まだまだ育休生活を続けていたかったのが正直なところではありますが(笑)、娘も4月から保育園に通い始め、GW明けから職場復帰となります。育休生活の折り返しのタイミングでもあった昨年12月に下記noteを書きました。

このnoteは自分自身の悪戦苦闘・試行錯誤の末に実感する「これはやって良かった!」を紹介するnoteだったのですが、率直な感想や自分自身の気づきについてはそこまで言及していなかったので、育休を終える今、自分の気持ちを残しておこうと思って、このnoteを書いております。

育児にはその大変さとは比べものにならない圧倒的喜びや楽しさがありました。私は心底、本当に長期での育休を取って良かったと思っているので、その喜びや楽しさを綴っていきたいと思います。参考までに私自身の状況を記載しておきます。

佐藤利博(@toshi0310maz
・2023年6月下旬に第一子(娘)が誕生
株式会社マツリカのHR Division配属(育休取得時はDivision Manager)
・私の育休期間:2023年6月半ば~2024年GW明けまで(330日間)
・妻は2023年GWから産休、その後育休を経て復帰タイミングは同じ
・自分たちは都内に住んでおり、お互いの両親は香川県高松市と神奈川県小田原市在住なので、普段は夫婦ふたりで育児
・娘は4月から保育園に通っている


①娘の成長や初体験を数多く目にすることができた

基本的にはこれに尽きる気はします。もちろん、短期間での育休であっても、働きながらの育児であっても、子どもの成長を目にする機会はあると思います。なので、これは単純に時間の問題ですね(笑)。

330日をほぼ一緒に過ごしているので、日々の成長や初体験の瞬間を目にすることが多かったということです。なんだかんだでこれが一番よかったと思っています。

本当にこの時期は日に日に成長していきますよね。もちろん、そういった話を聞いたことはありましたが、想像していた以上でした。

大袈裟ではなく、昨日できなかったことが今日できるようになっている。どんどん上手くなっていく。身体的にも能力的にも目に見えて変わっていく。成長していることが実感できるって凄いなと思わせてくれます。

何よりもこの1年間を大病なく、そんな風にすくすくと育ってくれた娘には感謝の気持ちでいっぱいです。

またリアルに毎日Good&Newがあるんですよね、この時期は。冒頭のnoteで触れているのですが、我が家では育児日記を毎日書いています。当初は「毎日書くことあるのかな?」とか「こんなに書くことがあるのは最初だけかもしれない」と思っていた時期もありましたが、そんな心配は杞憂に終わりました。

「あれができた / これができた」「こんなものを買ってみた / 使ってみた」から始まり、どんどんお出かけもできるようになると、「初めてこれを見た / 触れてみた」「お泊りに行ってみた」「友人家族に会った」等、娘の成長に合わせてGood&Newが溢れる楽しい毎日でした。

もちろん話を聞いたり、写真や動画を見たりして追体験は可能だと思いますが、これらを最も実感できる術が「実際に一緒の時間を過ごす」ということではないでしょうか?やはり、リアルに勝るものはないように思います。

②夫婦の共通体験になり、対話機会も増えた

①に付随することですが、娘の成長や初体験を「共に」目にすることができたというのも大きかったように思います。単純に「家族として」の思い出が増えていったことがよかったです。

もちろん、お宮参りやお食い初め、ハーフバースデーなどのイベントや、実家に帰ったり、旅行に行ったりといったお出かけも素敵な思い出ではありますが、共に喜びを分かち合える人がいたから、日常の些細なことも笑い話になり、思い出になっていく気がします。

そして、これらの日々は将来きっと妻と二人で振り返り、語り合える貴重な体験になっているはずです。(と信じたいw)

また冒頭のnoteにも記載しましたが、私は育休を取った以上は妻を「手伝う」「支える」というスタンスではなく、バディとして対等に育児に関わり、お互いが助け合う関係性でいたいと思っていたので、協業していく中で単純に会話する量が増えたように思います。(実際は私が妻に支えてもらい、助けてもらったことの方が断然多い気がしますが…苦笑)

時にお互いの価値観に迫る対話をすることもありましたが、それも非常に良い経験になりました。夫婦といっても、お互いにまだまだ理解できていないことも多いですが、仕事に追われる毎日だと、会話はあってもゆっくりと対話する機会はあまりありませんでした。

お恥ずかしながら、私自身、慣れない育児に向き合う中で感情的な苛立ちや落ち込みが生じることもありましたが、そういった時にも、自分の気持ちをできるかぎり言葉にして、どこからその感情が湧き出ているのかを、妻と一緒に掘り下げたこともあります。

娘が生まれるまではこういう経験はあまりなかった気がしますし、長期育休を取っていなければそこまで育児に向き合えないため、ここまでの感情の揺れはなかったかもしれません。そう考えると、こういった点も長期育休を取ったが故の事象なのかなとポジティブに捉えています。

③これまでと違う種類の経験にどっぷり浸かることができた

率直に育休期間は家事育児にコミットできたという感覚があります。その感覚を持てたことがよかったと感じています。ちょっと言葉にしづらいのですが、ある種の充実感や満足感を感じているとも言えます。

もちろん、育休に終わりがあっても、家事育児に終わりはありません。なので「やり切った」とは少し違うのですが、仕事や趣味とはまた違う経験を深く体験できたこと自体を嬉しく思っています。

私の性格上、おそらく1ヵ月や3ヶ月の育休だとこの感覚は得られていないように思います。一定期間を波はあれど、祭り化しながら取り組めた新たな経験を得たということが、人生の振り幅を広げる一助になるんじゃないかと感じていて、本当に学びや気づきが多い期間でした。(※祭り化についてはこちらの記事参照)

無理やり意味づけるつもりもないですし、その必要もないと思うのですが、娘の成長を目にして、妻と対話を重ねながら得たもの(可能性を信じる、肯定ファースト、変えられるものと変えられないもの、愛嬌や機嫌の影響力、自分のベースメントとの向き合い方…等々)は、これからの仕事にも活きてくるように思います。

特に私は人材育成や組織開発を生業にしていますので、その感覚をより強く感じているのかもしれません。少なくとも、このような手応えをしっかりと得られたことも長期育休を取ってよかったと思えている理由の一つではあります。

【番外編】娘のおかげで私自身の興味範囲が広がった

3つ目として「育児というこれまでと違う種類の経験にどっぷりと浸かれた」ということを書きましたが、育児そのものにまつわること(例:保活した、絵本の読み聞かせした、アカチャンホンポ的なところに行ったなど)以外にも、長期育休のおかげで時間的な余裕が持てたこともあり、娘きっかけで新たにやってみたこともたくさんありました。

それもよかったことの一つと言えるかもしれませんので、最後に番外編としていくつか紹介しておきます。

1.クラシックを聴くようになった

まだ娘が小さいこともあって、テレビやYouTubeをそこまで見せないようにしています。その代わりに、クラシック音楽は乳幼児の育悩にも良いという都市伝説を信じて、クラシック音楽を流しているのですが、だんだんと私自身がハマってきているところがあります。

最初はやはりメジャーな曲、どこかで耳にしたことある曲にテンションが上がっていたのですが(笑)、繰り返し聴いているうちに自分の好きな曲が生まれてきます。

私の場合、最初がショパンの「雨だれ」だったのですが(たぶん、本来はメジャーな曲なのだと思いますが、私は知らなかったw)、それをきっかけにショパンの他の曲を聞いてみようとなったり、ショパンを調べて作品のほとんどがピアノ独奏曲だと知ったり…と派生していく面白さがあります。

今はめちゃめちゃ音質の悪い機器で聴いておりますので、高音質なサウンドのオーディオセットで聴いてみたいと思い始めている今日この頃です。

2.豚汁をつくるようになった

家事も役割分担しながらやっているのですが、料理は苦手なのでほぼしません。後片付けの皿洗い専門です。そんな私がこの育休期間にマスターしたのが豚汁です。豚汁って、栄養的にも、味的にも、時間的にも、金銭的にも、ホッとする感的にも、めちゃめちゃ優秀なメニューじゃないですか?

我が家でかなり頻度で豚汁を登場させておりますが、飽きることなく食べ続けることができており、育児で自分たちの食事の準備が億劫な時にも、それだけで汁物としてもおかずとしても立ち回れる豚汁に幾度となく助けられております。

おそらく仕事復帰しても豚汁は作り続けると思います。いや、仕事復帰をするからこそ、より一層豚汁様のお力をお借りしようと心に決めております。

ただ悲しいかな、もう数十回は豚汁を作っているにも拘らず、私のアレンジ幅が小さく、よく言えば安定の味、悪く言えば代わり映えしないので、今後は少しずつ冒険してみようと思います。

3.腸活を始めた

40歳を過ぎてからの第一子ということもあり、娘のためにも長く健康でいられるように始めたこともあります。その代表的なものが腸活です。腸は第2の脳と言われていたり、腸を整えればコンディションも整うと言われるほど、健康とは切っても切れない重要な器官です。

私はそもそも腸が弱い自覚もあったため、娘の誕生をきっかけに腸活をスタートしました。とは言え、今は下記のサプリを毎日飲んだり、なるべく湯船に浸かったりする程度ではありますが、今後は睡眠や運動の面からも腸内環境を整えるべく、生活習慣や生活環境の見直しも進めていかねばと思っています。

この他にもマイクロCTC検査(がんリスク検査)をやってみたり、娘の散歩を兼ねて雨の日以外は歩く時間を作るようにしたりと、ちょっとずつ健康志向が高まっている気がします。

仕事復帰後はより忙しくなると思いますので、体調管理には十分に気をつけたいですし、健康を維持しつつ、次の展開としては若さを保つ取り組みに進んでいきたいと目論んでいます(笑)。

最後に

以上、長々と書いてきましたが、会社の理解や周囲の協力、何よりも娘と妻の存在のおかげで、充実した育休生活を過ごすことができました。もしまたこのような機会があったとしても間違いなく1年間の育休を取得すると思います。

ここからは、娘にとっても、私にとっても、家族としても新生活のスタートです。仕事と家庭(家事育児)の両立は大変だろうと思いますが、また違った醍醐味もあるのではないかと楽しみな面もあります。年末ぐらいには育休noteの延長戦として、仕事復帰後編もnoteに書いてみたいと思います。

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