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市場を捉え競合状態を把握する

先日、記載したとおり、定期的に『戦略的ヘッドコピー開発術』の内容を共有しています。

【第1章】市場を捉え競合状態を把握する

マーケティング分析と称して競合との比較を行う際に

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が使用されますが、これには3つの欠点があります。
1.時間軸の欠落
2.比較商品の限定
3.キーワード比較の限界


それぞれについて解説します。

ポジショニングマップ、レーダーチャートの欠点

①時間軸の欠落
ポジショニングマップ、レーダーチャートでは、現在における比較しかできません。

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ポジショニングマップ、レーダーチャートは2次元の平面なので、時間軸が存在しません。市場には時間軸が存在し日々変化していきます。例えれば、多少異なった複数枚の絵を連続して見せるアニメーションのようなもので、現在は複数枚の最後の絵にすぎません。つまり「歴史」が存在しないのです。
マーケティング的に解釈すれば、連続して変化していくトレンドの流れを捉える事ができません。

②比較商品の限定
 ポジショニングマップ、レーダーチャートでは、同種の商品比較に限定されてしまいます。

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ポジショニングマップ、レーダーチャートは、市場全体の巨大な平面の一部を同種の商品に限定して切り取ったものにすぎません。
宇宙で言えば、太陽系だけを観察するようなものです。そのような断片は断片だけで存在しているわけではなく、断片同士がつながり重なり合って全体として存在しています。市場もまた同様であらゆる商品が消費社会の中でつながっているのです。

③キーワード比較の限界
ポジショニングマップ、レーダーチャートは、トレンドを捉えたキーワード抽出には適していません。

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ポジショニングマップでは、x軸y軸の2辺における2要素の傾向比較しかできません。レーダーチャートでは、5角形や6角形にする事で比較要素は増やせます。しかしながら、この両方とも比較する特徴が限定されるばかりでなく、特徴を具体的な訴求表現に近いキーワードとして捉えにくく、トレンドによって重要視すべき要素やキーワードを優先的に把握する事ができません。

④結論

平面的断面的「競合比較」では「勝てる戦略」は見いだせない
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ゆえに、戦略的市場分析として、市場年表によるトレンド動向キーワード抽出法を活用する必要があります。

時間軸とキーワードを重視した市場把握によって、戦略的かつ具体的な「訴求表現」開発につなげる市場分析法です。

次回は、「市場年表」について、踏み込んでみていきたいと思います。


『戦略的ヘッドコピー開発術』の内容は、不定期投稿となりますが、適宜UPしていきます。近いうちにマガジンとして読みやすくまとめられればと考えています。※今のところ無料提供予定です。


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