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一枚の写真から・・・大型オートバイの面白み

その昔、16歳から250CCを超えるオートバイの大型二輪の免許が取れた。
それを取ると、一度も運転したことのない四輪車である軽四も運転できた。
その免許制度を不思議に思ったが、多分、排気量の大きいバイクを扱えるなら、倒れる心配のない軽四くらい運転出来るだろうと言う考えからだろう。

大型2輪免許を取りに行ったとき、県の運転免許試験場にある大型バイクは黒塗りの「メグロ350㏄」アメリカンタイプだった。先ずその大きさに圧倒された。

私の身長は175センチ、体重55㎏である。身長はあるものの体躯(からだつき)がよいとはいえない。だから大型バイクを操ると言うよりは、やっと乗っている・・・、いや、むしろ有り体に言えば、乗せられている、と云う感じだった。
Uターンも試験科目の一つだったが、やっとUターンしている有様で、自分でも「こりゃ、あかんわ」と思った。結果は案の定不合格だった。

ホイールバースが長いそのメグロ350㏄は、アメリカンタイプと呼ばれるもので、扱いが難しい。
しかも今では信じ難いが、このメグロのオートバイは左足でブレーキ、右足でギヤを操作するのである。つまり通常のホンダやヤマハのバイクと反対なので、相当に慣れが必要なのである。
それなので練習したいのだが、あいにく周りにそのオートバイを乗っている人はいない。だから「受験走行が練習走行」と思って、翌週再び試験場へ行った。

すると、幸いにも試験用のオートバイは、アメリカンタイプのメグロから、コンパクトなボディに350㏄のエンジンを載せたヨーロピアンタイプの「ホンダCB350」に変わっていた。黒色のメグロは威圧感があったが、銀色のホンダCB350は精悍な感じがする。

このバイクより少し小さいホンダCB250は、友達が持っていたので、多少触ったことがあり、「これならイケる!」と思って走行したら、予想通り合格した。

それから何十年も大型バイクに乗ることはほとんど無かったが、ある日筑波サーキットに、友人がスズキ1200逆輸入の大型バイクに乗ってきた。

「ちょっと乗せてもらえないかな?」と頼んだら、快く「ああ、いいよ」といってくれるではないか! 心は少年のようにワクワクしてきた。
しかしバイクは久しぶりなので、慎重に、そして徐々にスピードを上げた。と言っても時速40㎞位までとしたが、何十年ぶりかで大型バイクの爽快感を味わえた。

私が免許を取った1960年代後半は、オートバイと言えば精々250㏄までで、それよりも大排気量のバイクは白バイの350㏄くらいだった。

今では、さらに大排気量の400㏄でも中型と称され、もっと大きな800㏄や1000㏄でも珍しくないが、当時は1200㏄などと言う大型バイクは存在しないに等しかった。
また、そんな大排気量のバイクが存在することすら想像できなかった。

しかし、現実には存在するようになった。しかも1200㏄というのに、私にも乗れるくらいにコンパクトにして扱い易いことにビックリした。


スズキ1200逆輸入車


コンパクトで乗り易い。


親戚の人が乗っていた、アメリカンタイプの大型バイク

友人であり、そのバイクのオーナーのOさん、憧れの大型バイクの面白みを味わわせてもらって有難う。

一枚の写真を見ていて、そんなことが蘇った。
今度、コーヒーをご馳走するからね。

#ヤマハ #ホンダ #メグロ #オートバイ

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